【ラグビー】「サクラフィフティーン」が過去6戦全敗アイルランドに歴史的初勝利「最高です!」

女子日本代表対女子アイルランド代表 後半、独走トライを決める女子日本代表FB松田(撮影・中島郁夫)

<ラグビー女子テストマッチ:日本29-10アイルランド>◇27日◇東京・秩父宮ラグビー場◇観衆4569人

15人制女子日本代表「サクラフィフティーン」(世界ランク13位)が歴史的な初勝利を挙げた。過去6戦全敗のアイルランド(同6位)を29-10で下し、初の8強入りを目指すW杯ニュージーランド大会(10月8日開幕)へ弾みをつけた。

20日の第1戦は22-57で大敗。1週間後につかんだ大きな勝利をプロップ南早紀主将(26=横河武蔵野)は開口一番「最高です!」と喜び「自分たちにフォーカスして、1人1人ができることを100%出そうとした。みんなが100%を出せたのが良かったです」と振り返った。

聖地の秩父宮で歴史を変えた。主役は先発FBの松田凜日(20=日体大)だった。5-5の前半34分、起点のスクラムからボールを受けて相手防御裏に出ると、そのまま勝ち越しトライ。17-5の後半15分には左大外を突破し、2トライ目でリードを17点に広げた。

父は東芝(現BL東京)で活躍し、W杯代表に4大会連続で名を連ねた努さん(52)。どこか重なって見える走りだが、本人は「プレーはあまり見たことがない。遺伝ですかね」とほほえんだ。勝負どころで輝いた若き才能をカナダ人女性のレスリー・マッケンジー・ヘッドコーチは日本語で「本当におもろかった」とたたえ「見ていてワクワクする選手。これからの成長も楽しみ」と付け加えた。

アイルランドは10月のW杯を逃しているが、3月の欧州6カ国対抗ではW杯で日本と1次リーグ同組のイタリア(同7位)に29-8で快勝。この日は歴代の女子日本代表選手に、初めて実物のキャップが贈られた。自費参加だった91年の第1回W杯に出場した岸田則子さん(76)は「新たなスタートの日」と言った。これ以上ない形で自信をつけ、秋に南半球のラグビー王国で暴れ回る。【松本航】