【ニューヨーク27日(日本時間28日)=吉松忠弘】女子テニスで、4大大会4度の優勝を誇る世界44位の大坂なおみ(24=フリー)が、いつにもなく弱気だ。テニスの4大大会今季最終戦、全米オープンが29日、ニューヨークで開幕する。18、20年と優勝し、全豪と並んで、「最も気に入ってる」大会だ。
しかし、どこか表情が浮かない。27日、大坂は事前会見を行ったが、「1日前まではリラックスしていたけど、今日(27日)の練習で、すごく不安になってきた」と、笑みがなく心配顔。大会前にはあまり聞かれない弱気の言葉が、最初から流れ出した。
今年に入り、なかなか調子が上がらない。4月3日に閉幕したマイアミオープンで21年全豪以来、約1年1カ月ぶりに決勝に進出した。しかし、その後は、5大会に出場し2勝5敗。5月のマドリードオープンで左アキレス腱(けん)を痛め、14日に閉幕したトロントでは腰を痛めた。「今年は、本当に大変な年だった。ケガをしたとは言いたくないけど、ちょっとした嫌なことが最も続いた」。19年から指導を受けていたフィセッテ氏とのコーチ契約も7月に解消した。
全米は4大大会今季最後の大会で、「最近、あまりうまくいっていない。でも、4大大会の1回戦なんかで負けたくない」と、不安が募る。加えて、1回戦の相手は、第19シードで今年の全豪準優勝のダニエル・コリンズ(28=米国)だから、なおさらだ。
ただ、不安や悩みの中でも、思いはひとつだ。「戻れるかどうかは今は分からないけど、以前のように(トップのレベルで)プレーしたい」。2度の優勝を誇る今大会で、そのきっかけをつかめるか。大坂の1回戦は、大会第2日、日本時間31日、午前8時に第1試合が始まる予定のセンターコート夜の部第2試合に入った。
◆全米オープンテニスは、8月29日から9月12日まで、WOWOWで全日生放送。WOWOWオンデマンドとテニスワールドでも全コートでライブ配信される。