秋田のエースが新天地で昨季以上の輝きを見せる。
Wリーグのアイシン・砂川夏輝(27)は、20年からアランマーレ秋田でプレー。リーグ参入初年度の昨季は得点源として活躍し、昨オフに移籍を決断した。先日行われたオータムカップでは、2戦ともに20分間に迫る出場を果たした。10月に開幕するリーグ戦ではプレーの精度をさらに高め、飛躍のシーズンにしてみせる。
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砂川のユニホームは変わったが、背番号は「15」のままだ。三井住友銀行(社会人)とのオータムカップ1回戦は、6得点5アシスト2スチールをマーク。ディフェンスでは相手にプレッシャーをかけてボールを奪い、オフェンスではドライブから得点とアシストを積み上げ、85-59の快勝に貢献した。富士通との準決勝は4点差で競り負けたが、9得点2アシスト2スチール。リーグ戦の前哨戦で存在感を示した。
アランマーレ秋田での昨季は全24試合出場で、リーグ10位の1試合平均13・67得点。ルーキーイヤーに結果を残し、高い向上心を持って移籍を選択した。
砂川 もっと上を目指すためにバスケットの時間を増やしたかった。ほかのチームから見て(アランマーレ秋田は)これからのチーム。自分もWリーグ1年目で(移籍は)早いと思われるかなと思いますけど、迷っている暇はなかった。
秋田では運営母体の仕事を半日こなし、約3時間の練習に集中する日々。「獲得してくれる不安もあったがチャレンジしたかった」と、昨オフに自由契約選手リスト入り。5月にアイシン加入が発表され、活躍の場を愛知に移した。環境はこれまでと大きく変わり、午前と午後の1日練習が続くことに「最初は体が追いつかなかった」。体の疲労を感じ、7月のサマーキャンプはケガで未出場。その中、自分自身に対する新たな可能性を感じていた。
砂川 自分の体と向き合う時間が多くなり、トレーナーさんも細かいところを見てくれる。自分的には「もっと速くなれるかな、もっと高く跳べるかな」という期待がすごくあります。
同キャンプでは古巣との一戦が実現。試合は65-73で敗れ「悔しい気持ちはありました」と笑顔で振り返る。今季の古巣戦は23年2月に愛知で行われる。
砂川 リーグは自分も活躍したいし、チームでもっと成長したい。(試合に勝てば)自分が移籍して良かったなと思うし、あっちも悔しいと思って、さらに頑張ると思う。切磋琢磨(せっさたくま)できる関係になれたらと思います。
飛躍を期す移籍1年目の目標は高い。「(平均出場時間)30分、30得点。去年の平均得点よりも増やしてプレータイムも確保したい」。生まれ育った沖縄。キャリアをスタートした秋田。応援してくれる人に新たな「砂川夏輝」を表現する。【相沢孔志】
◆砂川夏輝(すながわ・なつき)1995年(平7)6月30日生まれ、沖縄県中頭郡中城村出身。津覇小3年で競技を始め、中城中-西原高-早大-南風原石油-OMガス。20年アランマーレ秋田加入。22年アイシン移籍。162センチ。ポジションはシューティングガード。コートネームはナツキ。