【卓球】彩たま大逆転で白星発進 世界530位英田理志「挑戦者の気持ちで」5位カルデラノ撃破

木下マイスター東京対彩たま 第3マッチの第2ゲームを取り、ガッツポーズを見せる彩たまの英田。手前は木下マイスター東京のカルデラノ(撮影・江口和貴)

<卓球:Tリーグ:彩たま3-2東京>◇10日◇男子◇東京・大田区総合体育館

昨季男子2位の彩たまが大逆転で開幕戦白星を飾った。前回覇者の東京に3-2で勝利。立役者は世界ランク530位の英田(あいだ)理志(29)だった。0-2で迎えた第3試合では、東京に新加入したブラジル代表で同5位のウーゴ・カルデラノ(26)から金星。2-2で迎えたビクトリーマッチでも、同111位の及川瑞基(25)を下した。公立中高出身の希望の星が、初優勝へけん引する。

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世界が認める大物を、異色の男が追い込んだ。第2試合を終えて0-2。後がない第3試合で、英田はカルデラノと向き合った。開始からいきなり6連続得点。バックハンドで長短のサーブを織り交ぜ、カットマンでありながら積極的に強打。第1ゲーム(G)を11-9で制し、第2Gは6-10から5連続得点でつかんだ。3-1での番狂わせに「負けて元々。気楽に、挑戦者の気持ちでいった」。相手に「彼のことは知らなかったが、とてもいいサーブだった」と言わしめた。

物語には続きがあった。第4試合を味方が制し、2-2で迎えた最終試合。岸川監督から指名を受けた。一瞬「せっかく勝ったのに、負けて終わるのは嫌だな…」とよぎったが「ヒーローになるチャンス!」と吹っ切れた。1ゲーム勝負の大一番で、相性の悪い及川を11-4と振り切った。

静岡・藤枝市の青島中、島田商高とTリーグでは極めて珍しい公立校出身。朝日大から実業団、スウェーデンと渡り歩き、20年からTリーグに参戦した。「卓球エリートの中でも活躍していけると証明したい。たくさん負けても、めげずに頑張り続けたら、今日みたいなうれしいこともある。諦めずに頑張りたい」。夢があふれる、唯一無二の存在を確立する。【松本航】