新潟食料農大3部へトライ 関東大学ラグビー・リーグ戦昨季5部、今季4部にステップアップ

3部昇格を目指す新潟食料農大メンバー(新潟食料農大ラグビー部提供)

関東大学ラグビーリーグ戦4部に新潟食料農大が参戦する。18日の初戦で駒大と対戦。昨季5部を制して4部に昇格した。創部3年目で最高学年は3年生だが、東福岡高で全国高校大会4度優勝の谷崎重幸監督(64)の下、着実に地力をつけ、“ステップアップ”している。

NO8石川智也主将(3年)は「毎年、違うチームと戦うことが入学してからの目標。今季で3部に上がる」と意気込む。開幕戦前は、大学の集中講義が重なり全員そろっての練習がほとんどできなかった。それでも午前6時から全体練習を行うなど工夫して調整してきた。

4部上位2チームが3部下位2チームとの入れ替え戦を行う。昨季、新潟食料農大は5部3戦全勝で、入れ替え戦でも創価大を80-24で破り、4部昇格を決めた。谷崎監督は「4部のことは分からないが、3部のチームに勝つ力をつければいい」と話す。体を張った守備から敵陣でペナルティーを獲得し攻める。15人の1年生が加わり、部員は52人となり「競争心が生まれてきた」とWTB立木健斗副主将(3年)。練習に緊張感も出てきた。

5月の練習試合ではリーグ戦1部・流通経大の下位チームと対戦し、40-27で勝った。8月の菅平合宿で早大のDチームに0-92と大敗も、プレーが途切れても視線をそらさない集中力など伝統校から刺激を受けた。「練習試合ができるだけでもうれしかった。勉強になった」と石川主将は“収穫”の多さを実感した。「今まで通り、やってきたことを出すだけ」。自信を持って昇格を目指す。【斎藤慎一郎】