【F1】日本GP初出走の角田裕毅13位「ポイント取りたかった」一時9位浮上も悔しさにじませ

水煙の中をリスタートするアルファタウリの角田ら(撮影・宮崎幸一)

<F1:日本GP>◇決勝◇9日◇三重・鈴鹿サーキット(1周5.807キロ)

日本GP初出走の角田裕毅(22=アルファタウリ)は13位で入賞を逃した。13番手から出ると、一時は9位に浮上。見せ場はつくったものの、喜びと悔しさが入り交じる初の母国グランプリとなった。レッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)が今季12勝目を挙げ、昨年に続く2年連続総合王者に輝いた。レースは雨やクラッシュの影響で中断し、53周から28周に短縮された。

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雨の中、満員の9万4000人が詰めかけたスタンド。その大歓声に角田は奮い立った。13番手からのスタート直後、9位まで順位を上げた。クラッシュと雨で1時間12分の中断後は、10位以内の入賞圏内で粘ったが、タイヤ交換で後退した。最後は3台を追い抜く見せ場をつくりながら13位。目指した入賞とポイント獲得はならなかった。

スタート前。F1ドライバーとして初めて君が代を聞いた。最高峰のF1を目指して鈴鹿を走っていた以前とは違う感情がわいた。「忘れられない光景。観客の声援を聞いて自分の成長を感じた」。セレモニーに出席した岸田首相からは握手で激励を受け、自身のレーシングスーツを進呈。喜びがあふれた。

レース後は複雑な表情をみせた。「自分の攻める走りは貫き通せた。スタートは雨で前が見えず、勘で走った。できる限りのことはしたが、ポイントを取って終わりたかったのが正直なところ。悔しい」。同じレースでホンダのエンジンを積むフェルスタッペンが年間王者を決め、「ホンダの大会でチャンピオンを決めたことは、いち日本人としても誇りに思う」とも話した。

アルファタウリへの残留が発表され、来シーズンはF1で3年目を迎える。「来年はもっと強くなって戻ってきたい」と思いを強くしていた。【桝田朗】