テーマはストリートファイト! ラグビー日本代表(世界ランク10位)は29日、東京・国立競技場でニュージーランド(NZ)代表「オールブラックス」(同4位)とテストマッチ「リポビタンDチャレンジカップ2022」で4年ぶりに対戦する。
28日は会場で調整。過去6戦全敗の強豪に対して「ストリートファイト(街頭の戦い)」をイメージし、先手を打ってスター軍団を封じる。W杯3大会連続出場中のフランカー、リーチ・マイケル(34=東芝ブレイブルーパス東京)は「勝てると信じている」と歴史的勝利を誓った。
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1つの塊となった代表が駆け足で国立のピッチに現れた。独特の緊張感を楽しむように、リーチはほほえんでいた。最終調整を終え、最高の青写真を描いた。
「自分たちのラグビーは勝てると信じている。いい試合をして(敗戦で)終わるのを、ファンに見せたくない。勝って、喜びたい」
そのために掲げたテーマがある。
ストリートファイト-。
NZは伝統的にタックルされながらつなぐオフロードパスなどを活用し、防御のほころびを一気に崩す力がある。どう止めるのか-。控えから初キャップが見込まれる23歳のフランカー下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)は「待ったら負け。見たら負け。逃げられないし、絶対に戦わないといけない。先手を打つ。それがストリートファイトで一番大事」と言い切った。
この春、NZ代表を率いた経験を持つジョン・ミッチェル氏が防御担当のコーチに就任。タックル時に隣の選手と連動して止める守りを磨いてきた。豊富なスキルを持ち、一瞬の隙が命取りとなる相手に対し、80分通して先手を打ち続ける。一転して攻撃に転じれば、CTB中村亮土(31=東京サントリーサンゴリアス)が「一丸で崩しながら、外に(決定力のある)選手がいる。(WTB松島)幸太朗には2~3トライしてほしい」と期待する日本の強みが生きる。
チケット6万5000枚以上が完売し、改築後の国立最多となったサッカー「川崎F-パリ・サンジェルマン」の6万4922人を超える可能性もある。舞台は整い、リーチは言った。
「1週間前からずっとワクワクしていて、寝るのが大変。楽しんでやりたい」
最後まで戦い続け、新たな歴史を刻む。【松本航】