<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダ>◇29日(日本時間30日)◇カナダ・ミシソーガ◇男子フリー
22年世界選手権覇者の宇野昌磨(24=トヨタ自動車)がGPシリーズ通算7勝目を飾った。
ショートプログラム(SP)2位からフリーは183・17点を記録し、合計273・15点で逆転優勝した。2位は合計265・29点でSP首位の三浦佳生(オリエンタルバイオ/目黒日大高)となり、宇野は「優勝は喜ばしいことだと思うんですけれど、三浦佳生選手はすごいスピードで成長していて、今年中に世界のトップで戦う選手になる。僕も置いていかれないように頑張らないといけないです」と冷静に分析した。
4回転を4種5本組み込む高難度構成で演じきった。冒頭で4回転ループの着氷が乱れ、続く4回転サルコーはこらえた。そこからは4回転フリップ、演技後半の4回転-3回転の連続トーループを着氷。乱れはしたが、最終盤にも4回転トーループを組み込んだ。得点発表を待つ「キス・アンド・クライ」では笑顔を見せ、ファンからの「ショ~マ~」の声援に手を振った。
世界王者として臨むシーズンだが、肩に力は入らない。スケートの面白さを、日々感じながら過ごしている。今大会では「靴ひも」だった。
前日練習ではジャンプが決まらない場面が目立った。原因を探った。「4回転ループですごい足首を曲がった降り方をした。普通に練習していて、ああいう降り方をすることがまずない」「氷の相性であれば、もっと違う失敗をするだろう」。経験値から答えを導く作業。
「靴ひもを緩く結びすぎてたかな」
翌朝の練習では修正すると、見事に4回転の調子が戻ってきた。「本当に面白いな」。探求心こそが原動力。だから、過剰に結果にとらわれない。
次戦はGP第5戦NHK杯(11月18日開幕、札幌)に出場する。
「ショート(SP)、フリーともに練習通りといいますか、課題が見つかって良かったです」
さらに成長した先に、シリーズ上位6人が進む12月のGPファイナル(トリノ)が見える。(ミシソーガ=阿部健吾)