【柔道】リオ五輪金ベイカー茉秋が復活V「講道館杯は何が何でも優勝したくて」男子90キロ級

90キロ級で優勝したベイカー(撮影・菅敏)

<柔道:講道館杯>◇30日◇最終日◇千葉ポートアリーナ◇男子90キロ級

16年リオデジャネイロ五輪(オリンピック)金メダルのベイカー茉秋(28=日本中央競馬会)が4年ぶりの復活優勝を遂げた。

決勝で東京五輪代表の向翔一郎(ALSOK)に3分32秒、横四方固めで一本勝ち。指導2を先に取られる苦しい展開となったが、隅返しにきたところを逃さず、寝技で仕留めた。

劣勢をひっくり返し「リオ五輪後はつらいことの方が多かったけど、こうして帰ってこられて良かった」と納得の表情を浮かべた。

大学4年時に金メダルを獲得し、さらなる上昇を期待されたが、負傷に苦しんだ。17年に右肩、19年に右肘を脱臼。2連覇が期待された東京五輪は出場すら早々に逃したが、グランドスラム(GS)東京大会(12月)出場を確実にし、2大会ぶりのパリ五輪へスタートラインに立った。

今年5月の強化選手選考会で約2年5カ月ぶりに復帰。「試合勘もなく思うような動きもできなかった。その後、2試合を挟むことができて講道館杯。いろいろな課題はあったんですけど、試合勘は戻ってきているのかな」と復調した。

18年以来の優勝は素直にうれしい。「(復帰後は)2位、3位が多くて、あと1歩が近いようで遠くて悔しい思いをしてきた。講道館杯は何が何でも優勝したくて、結果として優勝できたので良かった。なかなか勝てない日々が続いてたので、決勝は押されてたんですけど、一瞬の隙を突けて良かった」と振り返った。

健在は示したが、この90キロ級は増山香補(パーク24)村尾三四郎(東海大)が現在、リードしている。

「既にGS東京の代表は2人、決まっている。追う立場なので、次も優勝して何とか肩を並べたい。約3年ぶりの国際大会、通用するか楽しみ」

28歳になった金メダリストが再び第一線に戻ってきたことで、また世界との差が広がりつつある階級の代表争いが熱くなってきた。