<体操:世界選手権兼2024年パリ五輪予選>◇4日(日本時間5日)◇英国・リバプール
東京オリンピック(五輪)団体銀メダルの谷川航(26=セントラルスポーツ)が4度目の世界選手権出場で、初めて個人種目のメダルを獲得した。跳馬で世界最高難度のひとつ、「リ・セグァン2(屈身ドラグレスク)」を決めるなど、6種目合計85・231点で銅メダルを獲得した。
87・198点をマークした橋本大輝(20=順大)が世界王者を奪還。日本勢のダブル表彰台は、14年南寧大会で、内村航平が金、田中佑典が銅メダルを獲得して以来8年ぶりとなった。
谷川航にとって、意地の大技だった。失敗を恐れ「びびって止めてしまった」予選、団体決勝でのリ・セグァン2だ。難度点6・0は、「シライ2」などと並ぶ跳馬最高難度。両足を開いたが、着地は動かなかった。出場選手中、ただ1人の15点台をたたき出し、4種目目でメダル圏内に浮上した。
大会前から「調子はいい。徐々に状態はあってきていて、思い切りできている」と好調をアピールした。個人総合には、1カ国最大2人が出場できる。大会前、水鳥寿思代表監督は「橋本以外は、まだ決まっていない」と話していたが、経験と調子を見て、谷川航の起用を決めた。
団体決勝こそ銀メダルだったが、個人総合予選は橋本をおさえ1位通過。東京五輪代表に導いてくれた大技を爆発させ、「やり切った。毎年悔しい思いをしてきて、それがあったから頑張れた」と、初めて手にしたメダルの感慨に浸った。