<フェンシング:全日本選手権(個人)決勝>◇5日◇男子フルーレ◇東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
早大4年の川村京太(22)が初優勝した。3度目の優勝を狙った前回王者で、東京オリンピック(五輪)日本代表の永野雄大(24=ネクサス)を15-7で圧倒した。
試合後は「(シードではなく)予選のトーナメントから参加した自分が、まさか優勝できるとは。信じられません」。今月中旬の全日本学生選手権(インカレ=京都)を前にシニアの日本一となり「インカレで僕のことを全力で倒しに来てくれたら」と粋に呼びかけた。
「家族、コーチ、仲間、友人に支えられてきましたし、食事や寝る環境は家族に感謝。フェンシングも1人ではできないので、普段練習している早稲田大のチームメートにも感謝」と言うことも忘れなかった。
準決勝まで行われた9月の予選後は、来春の卒業を機に、本格的な競技継続はしない考えを示していた。この日も「今後は趣味として。次のステージでチャレンジをしたい」と変わらなかったが、やはり日本一になったことで「名残惜しさは、ここまで来るとゼロではないです。もし、また(第一線で)フェンシングをしたくなったら帰ってきます」と軟化し、笑顔を見せた。
就職先はNTTコムウェアで、システムエンジニアとして社会人生活をスタートする予定。ただ、他競技でも、大学最終年に花開いた選手が就職を機にした引退を撤回した例は多いだけに、今後が注目される有望フェンサーだ。【木下淳】