【体操】世界選手権金メダル渡部葉月「何だっけ?」緊張で質問飛んじゃった 初々しく凱旋帰国

金メダルをぶら下げ笑顔の渡部

笑顔も、話しもぎこちなく、緊張の凱旋(がいせん)帰国だ。6日(日本時間7日)に閉幕した体操の世界選手権(英国リバプール)種目別決勝の女子平均台で金メダルを獲得した渡部葉月(18=中京ク)、男子個人総合で金メダルを獲得した橋本大輝(順大)ら、男女代表各5人、計10人が8日、羽田空港に帰国した。

4~5台のテレビカメラに、報道陣が約30人が待ち受ける中、渡部の表情が緊張でこわばった。「元々は補欠で、注目なんてされてなかった」。現地でも、日本の報道陣は数人に限られ、出発前も、補欠だったため、会見で囲まれることもなかった。

あまりの緊張に、質問がとんだ。「何だっけ?」と、こわばる顔で必死に苦笑いを浮かべ、となりの宮田笙子(鯖江スクール)に助けを求めた。「1位になった瞬間は信じられないぐらいだった」。

大会前の事前合宿で代表の笠原有彩(レジックスポーツ)が左ひざ前十字靱帯(じんたい)を損傷。急きょ、補欠から代表入りし、つかんだ世界の頂点だ。「演技中にも足が震えた」と言うが、この日は、その足のかかとが宙に浮き、質問に「難しい」と小声を連発。まさに、この日の凱旋(がいせん)会見も、初々しい“シンデレラ・ストーリー”だ。

祝福のメッセージは「両親、家族、所属先の人からたくさんLINEが来た」。多くのLINEも初めてのことだが、約1カ月の海外遠征のご褒美は「焼き肉が食べたい」。そう言って、宮田と一緒に焼き肉に行く約束をした時だけは、表情が18歳に戻った。