【卓球】小5大野颯真「追いつきたい」憧れ張本智和に敗れるもポイント奪う度に「ウォーイ!」

男子シングルス1回戦の第1セット、打ち返す大野(撮影・鈴木みどり)

<卓球:全農カップ・トップ32>◇12日◇第1日◇船橋アリーナ◇男子1回戦

小学5年生の大野颯真(11=木下グループ)が、張本智和(19=IMG)と対戦し、ストレート負けを喫した。第4ゲーム(G)では10-9とゲームポイントを奪ったが、そこから3連続でポイントを許し、ゲーム奪取とはならなかった。

22年全日本ホープス3位の大野が、小さな体を目いっぱい駆使した。「向かっていくだけ」とコーナーギリギリを攻め、ポイントを奪う度に「ウォーイ!」と甲高い声を響かせて自らを鼓舞。第4Gでは10-9と追い詰めたが、世界選手権団体戦(中国・成都)で中国から2勝を奪った“先輩”に意地を見せつけられ、初戦敗退となった。

敗れた瞬間は手をひざについて、悔しそうな表情を浮かべたが、観客からは温かい拍手が送られた。

試合後は汗で黒髪を光らせながら、「第4Gで打ち急いでしまった」と唇をかんだ。「憧れてきた選手」でもある張本との初対戦を終え、「大事なところで簡単にミスをしてくれない。サーブも、チキータもすごかった」とレベルの高さを実感した。

それでも、はっきりとした口調で「張本選手に追いつきたい。あと5、6年くらいで一緒のところに立ちたい」と決意を口にした。悔しさを力に変え、いつかは憧れの存在を倒してみせる。【藤塚大輔】