【フィギュア】全日本4連覇の小松原夫妻組、ロストバゲージに出会い回想「でももうない方が…」

練習に臨む小松原美里(左)、尊組(撮影・足立雅史)

<グランプリ(GP)シリーズ第5戦NHK杯>◇17日◇札幌市・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ◇アイスダンス公式練習

北京オリンピック(五輪)団体戦銅メダル、全日本選手権4連覇中の小松原美里(30)尊(31=ティム・コレト)夫妻組が、しっかり試合用の衣装で前日調整を終えた。

拠点のカナダから帰国する際、尊の衣装入りスーツケースがロストバゲージ。大会に間に合うのか注目されていたが、尊が「昨日の夜、バンクーバーから届きました。安心しました~」と報告した。

前日の非公開練習は「ユニクロさんにお世話になりました」と慌てて調達したという。「東京まで届けば何とかなると思っていました」(尊)と、すぐ北海道へ転送。この日は大会用を着た姿で氷上に現れ、ダイアゴナルステップやターンなど修正箇所を確かめた。

2人の出会いも同じだった。16年春、美里が当時拠点としていたイタリア・ミラノに尊が立ち寄った時もロストバゲージ。靴もなく2日間滑れなかったため陸の上で語り合うしかなく、そこでひかれ合った。

「性格、合うなあ」(美里)「すぐ美里がいい人だと思いました」(尊)

以来の出来事に、美里は回想した。

「あの時を思い出して『縁があるな』という話は確かにしました」と笑いながら「でも、できれば(ロストは)もうない方がいい。間に合って良かった。探していただいた方に感謝」

あとは演技に集中する。前回19年の札幌NHK杯は負傷欠場しただけに「特別な思いがある」と美里。日本の北の大地で滑ることができる喜びを力に変える。尊も「北海道、でっかいどう。カーリングやスピードスケートの選手から、そう言ってと言われたので(笑い)。札幌は初めて。皆さんの前でいい演技をする自信はある」と意気込んだ。【木下淳】