<フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第5戦NHK杯>◇20日◇札幌市・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ◇エキシビション
女子5位の渡辺倫果(20=法大)が「This is Me」を演じた。
薄いブルーの衣装で映画「グレイテスト・ショーマン」の世界観に入り込み、ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)や、ショートプログラム(SP)では失敗してフリーでは立て直した3回転ループを、本来は得意のジャンプをきっちり決めて締めくくった。
第2戦スケートカナダで初出場優勝し、今大会は意地のトリプルアクセル(3回転半)を降りて5位。ファイナル(12月8~11日、イタリア・トリノ)進出の可能性を残している。
第1部を終えた後のトークショーでは、趣味としてフィギュアを収集する、愛するダイオウグソクムシを紹介。「中学生くらいのころ、ダイオウイカとか深海の生物が流行して。それで水族館に連れて行ってもらって、母親はダイオウイカが好きで、私はダイオウグソクムシで。『何てカワイイんや』と思って、魅力にひかれまして、好きになった感じです」と説明した。
3歳の時、スケートを始めるきっかけになった06年トリノ五輪(オリンピック)女子の金メダリスト荒川静香さんとも対談。荒川さんが「倫果ちゃんと、すごい覚えているエピソードがありまして。(スケート場の)一般で滑っていた時、いきなり後ろから手をつながれて。見たら、すごい小さい子が私の手を握ってきて、その時の私は引退してショートカットだったんですけど『その髪、試合の時はどうするの~?』と。引退したんだよ、と伝えたら『もったいない、何で~?』と言われたんです。本人に聞いたら『覚えてます』と」との思い出を紹介して笑い合う場面もあった。
続けて、渡辺が13年NHK杯に当時11歳で出演した映像が流された。全日本ノービス選手権Bで優勝し、東京・代々木第1体育館でのエキシビションに招かれたもので「たくさんのお客さんの前で演技させていただいて、本当に楽しかったことを覚えています」と回想。最後にファンへ「こうして、今季はロンバルディア杯とスケートカナダで優勝を経験させていただき、このNHK杯では良い面と悪い面の両方を経験させていただいた。この経験を生かせるように頑張っていきます」と応援に感謝していた。【木下淳】