【ラグビー】早大が「早慶戦100周年」記念マッチ制す「よく逆転してくれた」大田尾監督

<関東大学ラグビー対抗戦:早大19-13慶大>◇23日◇東京・秩父宮ラグビー場

早稲田大が、慶応大との「早慶戦100周年」記念マッチを制した。通算成績は早大の72勝7分け20敗となった。

1899年(明32)創部の日本のルーツ校・慶大と同1918年(大7)の早大との国内最古の定期戦。1922年(大11)11月23日、慶大三田グラウンドで行われた初対決(慶大14-0)から節目を迎え、珍しい雨の中、前半は慶大が主導権を握った。

15分にSO中楠一期(4年=東京・国学院久我山)のPGで先制。30分にはプロップ松岡勇気(4年=慶応)が混戦から持ち出して10-0で折り返した。

後半は早大が巻き返す。大学選手権も含め、公式戦では引き分けを挟んで対慶大12連勝中だったアカクロ(赤黒)が、この日もタイガー(黒黄)軍団を押し切った。

フッカー佐藤健次(2年=神奈川・桐蔭学園)が9分と14分にモールから2トライ。後半ロスタイムにはNO8村田陣悟(3年=京都成章)がダメを押した。

慶大は終了間際、勝ち点1を確保するためのPGを選択し、決まったところでノーサイドの笛が鳴った。

04年卒の名SOだった早大の大田尾竜彦監督は「戦前から、すごく厳しいゲームになるだろうなと思っていた。前半の最初は勢いにのまれて、どうかなと思っていたけど、よく逆転してくれたなと思います。やっぱりブレークダウンのところが勝敗を分けた。前半、本当に厳しい中で逆転してくれて選手には自信になったと思う。本当に大雨で、お客さん入るかな…と思っていたので、本当に感謝したいです」と場内インタビューで語った。

フランカー相良昌彦主将(4年=東京・早実)が右膝を痛めて負傷退場したこともあり、続いて副主将のCTB吉村紘(4年=東福岡)が登場。「前半の40分間は慶応さんのすごいプレッシャーを受けて、ハーフタイムに自分たちはチャレンジャーだと確認して後半はアグレッシブにいけた。(修正点は)スキル的にはいろいろありますが、マインドのところ。監督からもブレークダウン、コンタクトエリアでアグレッシブにいこうと。雨の早慶戦、こういう厳しい天候の中でもたくさんのお客さんに来ていただいて、選手はモチベーション高く試合をすることができました」と感謝した。そして「目標はやっぱり(日本一となり)『荒ぶる』を歌うことなので。強い早稲田を見せられるように、日々、努力していきます」と約束した。

最後は逆転2トライの佐藤が呼ばれ「試合前から『今日の自分は攻めるんで、ミスを犯すと思うんですけど、強いプレーをします』と言っていたので、それが結果につながりました。前半はやられてしまいましたけど、修正力はすごい良かったかなと。個人的には今日の試合はあまりうまくいってなかったので『モール組む時は絶対にトライまで行ってやる』という気持ちで、それがチームを勝たせることになって良かったです」と納得した。

これで早大は対抗戦は5勝1敗とし、来月4日の早明戦へ向かう。優勝は帝京大に譲ったものの、日本一へ負けられない。慶大は4勝2敗で帝京大との最終節を迎える。【木下淳】