【フィギュア】中田璃士7位発進 昨季17位から「成長できた」世代3連覇のジュニア1年目

ジュニア男子SPで演技する中田(撮影・足立雅史)

<フィギュアスケート:全日本ジュニア選手権>◇26日◇茨城・山新スイミングアリーナ◇男子ショートプログラム(SP)

11月上旬の東日本選手権で優勝した中田璃士(りお、14=MFアカデミー)が、確かな手応えを得た。63.26点をマークし、SP7位に入った。

緊張した面持ちのまま、演技が始まった。冒頭のトリプルアクセル(3回転半)を落ち着いて決め、勢いに乗った。「アクセルを降りて、とりあえず一安心しました」。その後、練習で失敗を重ねていた連続3回転トーループも着氷させた。

「うまくファーストジャンプを跳べて、セカンドジャンプも跳べたので良かったです」。演技後は、ホッと胸をなで下ろした。

中田は1つ下のカテゴリーのノービスA(6月30日時点で満11~12歳)で2連覇、19年のノービスB(同9~10歳)と合わせると世代3連覇を達成した実力者。1年前の全日本ジュニア選手権は総合17位だった。

今季はジュニア1年目。難度の高い技に挑戦してきた。「去年よりは難しいジャンプが入っていて、そういった部分ではちょっと変わったかなと。去年より成長できたのは良かったと思います」。

積み重ねた努力を信じ、27日のフリーも躍動する。【藤塚大輔】