【バスケ】ENEOS皇后杯10連覇 渡嘉敷来夢32得点MVP「ゴール下で体張れた」

ENEOS対デンソー 10連覇を達成し喜ぶENEOSの選手たち(撮影・野上伸悟)

<女子バスケットボール皇后杯全日本選手権:ENEOS 76-66 デンソー>◇18日◇決勝◇東京・代々木第2体育館

ENEOSサンフラワーズが10連覇を達成した。前年と同じ組み合わせとなった決勝で、デンソーアイリスを76-66で下した。

序盤から激しく競り合い、第3クオーター(Q)を終えた時点で1点を追う展開。粘り強く戦い、勝負どころの最終第4Qで勝ち越し、突き放した。

エースの渡嘉敷来夢(31)が32得点、22リバウンドと大活躍。チームメートには「必ず自分がリバウンド取るから、積極的に外からシュートを打って良いよ」と伝えていたという。次々とリバウンドを確保し、「ゴール下で体を張ることができた」。当然のごとく、MVPに選出された。

前日の準決勝でも32得点を挙げていた渡嘉敷。「昨日よりもシュートが入らない部分はあった」と振り返りつつ、「何度も打ち続けた自分を褒めたい」と自賛した。

女子バスケの名門、愛知・桜花学園高から10年にチームに加入して以来、主力として活躍してきた。経験豊富なリーダーとして、後輩たちを引っ張り続ける。「みんながパスをくれたので、何が何でも決めなければと思っていた。練習からいつも厳しいことや細かいことを言っている。(結果を出さなければ)もう言えなくなると、自分にプレッシャーをかけてプレーした」という。

女王返り咲きを狙うWリーグでは、今季のENEOSは5勝3敗。思うように白星を重ねられていない。「『皇后杯は強いね』と言われないように、リーグ戦も必ず優勝したい」。エースは力強く宣言した。