【フィギュア】友野一希SP85.43で4位発進 冒頭4回転転倒「脱・代打の神様」へ悔しさ

SPの演技をする友野(撮影・上田博志)

<フィギュアスケート:全日本選手権>◇23日◇大阪・東和薬品ラクタブドーム◇男子ショートプログラム(SP)

グランプリ(GP)シリーズ第3戦フランス杯3位の友野一希(24=上野芝スケートクラブ)が85・43点をマークした。

自信に満ちた表情でリンクインしたが、冒頭の4回転トーループは転倒。続くコンビネーションジャンプも、4回転サルコー-2回転トーループとなった。3本目のトリプルアクセル(3回転半)は着氷させた。にぎやかな曲調にあわせ、アップテンポでステップを踏むと、会場からは拍手が送られた。

演技後は笑顔で手を振る姿もあったが、キスアンドクライで得点を知った瞬間は、悔しさもにじませた。

友野はこれまで、補欠から代表への繰り上げ経験が5度あり、「代打の神様」と呼ばれてきた。しかし、4位となった11月のHNK杯では「実は自信を持っていいんじゃないか」とコメント。今季は「脱・代打の神様」を掲げ、リンクに立っている。