【カーリング】藤沢五月「五輪は良き思い出。前だけ進んでいきたい」小学生と「パワー!」ポーズ

ゲスト講師として参加した(左から)小野寺佳歩、藤沢五月、市川美余、近江谷杏菜(撮影・峯岸佑樹)

22年北京冬季五輪カーリング女子銀メダルの藤沢五月(31=ロコ・ソラーレ)が25日、横浜市で行われた全日本小学生カーリング選手権に参加し、さらなる飛躍を誓った。

今年を振り返る中で、報道陣から2月の北京五輪に関して一切触れなかったことを突っ込まれると「五輪…。今年でしたね。昔の試合はすぐに忘れるタイプなんです。良き思い出として五輪はありますが、常に前を向き続ける私たちとすればちょっと恥ずかしい。来年も後ろを振り返らず、前だけを進んでいきたいです」と、新年に向けて気持ちを新たにした。

印象に残る出来事には、11月のパンコンチネンタル選手権(PCCC)準決勝でカナダ代表に勝利したことを挙げた。初代王者の称号を手にし、「大舞台でしっかり勝てたことは良かったです」と思い返した。

大会ではゲスト講師役を務めた。18年平昌冬季五輪男子代表の山口剛史(38=SC軽井沢クラブ)らと出場チームに技術的なアドバイスや、「もっと声出して!」と呼びかけ、元気や気合も注入した。試合の合間には、会場の「もぐもぐブース」で栄養補給しながら積極的に会話を弾ませた。

未来の“金の卵”たちと交流を図った藤沢は、「出場選手たちは将来、トップチームで活躍する子たちばかり。ずっとカーリングを続けてもらいたいし、いつか日本選手権で戦いたいです。私も年を重ねても、強くあり続ける存在でいたいです」と切望した。

取材後の撮影では、筋トレ好きの山口とともに、照れながらもなかやまきんに君の「パワー!」ポーズを決めるなど終始笑顔を見せていた。