<バスケットボール・SoftBankウインターカップ全国高校選手権:開志国際91-57東海大諏訪>◇男子準々決勝◇27日◇東京体育館
開志国際は東海大諏訪(長野)に91-57で快勝して初の4強入りを決めた。立ち上がりはアイドリング状態だったが、2-8の第1クオーター(Q)に1年生PG平良宗龍が3点シュートを決めるとチームにスイッチが入った。相手を無失点に抑える間に、20点を積み上げ、一気に突き放した。
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快勝への道筋を切り開いたのは先発ただ1人の1年生、PG平良だった。2-8のスコアで迎えた第1Q。チーム最初の3点シュートを決めると自分も乗り、チームも乗せた。相手を無失点に抑え、一気に22-8と突っ走った。20点を積み上げた得点のうち、1年生PGは7点を奪っていた。
富樫英樹監督(60)は「『どうぞ、自由にやってください』という感じです」と1年生PGには伸び伸びとプレーさせていた。「練習より本番に強い。本番に強いのは楽。大事なところで必ずくる」と強心臓ぶりも買っていた。「自分のシュートを決めていこうと考えていた」と平良はファーストシュートを外していたが、自分を信じて長距離シュートを放った。
夏の全国高校総体(インターハイ)は準優勝も、チームは夏に照準を合わせていない。富樫監督は「選手たちはウインターカップの優勝を目指している。最初からインターハイの“イ”の字も出てこなかった」と話す。というのも、ここまで冬は実力を出し切ったことがなかった。インターハイで初優勝し、夏冬連覇を狙った18年は3回戦負け。20年は3回戦で無念の棄権を強いられた。1回戦で対戦した相手のチーム関係者から新型コロナの陽性反応者が出たため、今後の感染の“可能性”を考慮され、試合辞退を促された。昨年は優勝した福岡大大濠と1回戦で対戦する不運があった。
そんな「負」のスパイラルを選手たちが断ち切り続ける。前日26日の3回戦で初の8強入りを決めたと思ったら、緊張を強いられる初のメインコートでも東海大諏訪に快勝した。「要所でしっかり決められる。オフェンスでは、誰でも攻めていけるのがチームの武器」と怖いもの知らずの1年生PG平良はチームの負の呪縛とは無縁で頂点に突き進む。【涌井幹雄】
◆テレビ放送 男子決勝は29日午後1時からテレビ朝日系で、女子決勝は28日正午からBS朝日でともに生放送。