【春高バレー】金蘭会逆転負けで準決勝敗退 2年生上村杏菜は先輩に感謝「優しい先輩ばかり」

金蘭会対誠英 相手に得点を許し天を仰ぐ金蘭会・上村(撮影・たえ見朱実)

<バレーボール・全日本高校選手権(春高バレー):金蘭会1-3誠英>◇女子準決勝◇7日◇東京体育館

昨夏の全国高校総体(インターハイ)を制した金蘭会(大阪)が逆転負けを喫し、優勝した19年以来の決勝進出を逃した。

エースのアウトサイドヒッター上村杏菜(2年)を軸に攻撃を展開し、第1セットを25-18で先取した。

第2セットも優位に進めたが、24-23とセットポイントを奪ってから、3連続ポイントを許し、このセットを落とした。その後もなかなか得点を奪えず、1-3で敗れた。

今大会は下級生主体で臨んだ。そんな中、試合に出場できない3年生が、敗戦の責を感じる後輩を優しく包み込む姿があった。

池条義則監督は「3年生はレギュラーが少ない代なんですけど、優しくていい子が多い。すごくサポートをしてくれました。(高校へ)入ってきてすぐにコロナで休校になって、部活もやりにくかったですけど、やれる範囲で頑張ってくれました」と柔和な表情でたたえた。

2年生エースの上村も「優しい先輩ばかりで、どんなに辛くても声をかけてくれました」と感謝の言葉を繰り返した。

コートで悔しさを味わった下級生は、3年生の献身に応えるためにも、この試合を糧にする。

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