【大学ラグビー】早大73失点、再び決勝ワースト更新 2年前天理大戦の悪夢超え 帝京大に完敗

【イラスト】ラグビー全国大学選手権勝ち上がり

<ラグビー全国大学選手権:帝京大73-20早稲田大>◇8日◇決勝◇東京・国立競技場

3大会ぶり史上最多17度目の優勝を目指した早稲田大(早大=関東対抗戦3位)が、帝京大(同1位)に史上ワースト失点を喫して完敗した。

後半30分の時点で、第59回の大会史で最悪となる59失点目。2年前、自校が天理大戦(28-55)で更新された当時の決勝ワースト記録を上回られると、さらに失点を重ねて73失点。得点差の「53」もワーストとなった。

劣勢が予想された中、序盤は選手が健闘したものの最後までフィジカル差を埋められず、力負け。悔しい記録を18点、更新された。

前半は一時リードを奪っていたた。0-7の11分、槙瑛人(4年=国学院久我山)がSO伊藤大祐(3年=桐蔭学園)からの絶妙パスを受けて中央にトライ。17分には、右ラインアウトから左の大外へ展開して松下怜央(4年=関東学院六浦)がトライ。両WTBの躍動で逆転したが、徐々に体力、さらに技術でも勝る相手に押され、後半は6連続トライを許すなど失点が積み重なった。

後半39分、自陣ゴール手前で槙がインターセプトして90メートル超を独走する意地のトライも、得点差のワースト記録53を逃れることもできなかった。

今季は帝京大に対し、春(26-52)夏(28-35)秋(17-49)と3戦全敗。一方で選手権に入ってから勢いに乗る東洋大、明治大(明大)と京都産業大(京産大)を連破して、伝統の終盤に高まっていく一体感を体現していたが、帝京大とは対抗戦から差を広げられた形となった。

早大3年時に名SOとして選手権13年ぶりの優勝に貢献し、前年の2年時と主将を務めた4年時は準優勝だった大田尾竜彦監督(40)は、就任1年目の昨季は準々決勝敗退。年を越せなかった悔しさを胸に対話を重視し、分析力も高めて今季は国立決勝に教え子を導いていたが、地力の差は大きかった。

フランカー相良昌彦主将(4年=早実)は1年時、当時の相良南海夫監督と早大史上初の親子Vを達成。2年時は準優勝、同じく初の親子キャプテンとなって迎えた最終学年も決勝に進んだが、悔しい2度目の準優勝となった。【木下淳】