<ラグビー・リーグワン1部:埼玉30-15東京ベイ>◇第10節◇4日◇埼玉・熊谷ラグビー場◇観衆9021人
2連覇を目指す埼玉(旧パナソニック)が開幕10連勝を飾った。
2位東京ベイ(旧クボタ)との無敗対決を30-15で制し、勝ち点は7差。日本代表SO山沢拓也(28)がトライ(T)、ゴール(G)、ペナルティーゴール(PG)、ドロップゴール(DG)の全種類の得点を決めるリーグワン初の「フルハウス」(2T3G2PG1DG)で25点を稼ぎ、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いた。
走っても、蹴っても、山沢の存在感が際立った。3-3の前半25分、相手防御の隙を突破し、2人をハンドオフで退けながら約40メートルを走ってトライ。5点リードの後半28分には、DGで勝利の流れを引き寄せた。昨秋の日本代表でも司令塔を担った男は「厳しい試合を勝ち切れた」と喜んだ。
この日は同い年の松田力也がコンディション不良で欠場。重圧が懸かる中で「ミスをしてしまうことも自分らしさ」と割り切った。失敗を引きずり考え込む性格だが、3歳になった息子はいつでも無邪気に話しかけてくる。時にはボールを投げて遊びながら「くよくよしていられない」と精神面での切り替えを学んだ。
開幕10連勝で頭1つ抜けだし、次節は昨季決勝と同じ東京SG(旧サントリー)戦。頼もしさが増す28歳は「チームとしてのプレーを80分通してやりたい」と冷静に誓った。【松本航】