【アイスホッケー】道路建設ペリグリン3大会連続21度目V 2度勝ち越し許すも4-3逆転勝利

優勝した道路建設ペリグリンの選手たちは笑顔で記念撮影に納まる(撮影・中島洋尚)

<アイスホッケー全日本女子選手権>◇19日◇最終日◇決勝ほか◇帯広の森アイスアリーナほか

道路建設ペリグリンが4-3でダイシンを下し、3大会連続21度目の優勝を飾った。FW大滝知香主将(24)のゴールで先制したが、2度勝ち越される苦しい展開。2-3の第3ピリオド16分15秒にFW大滝が自身2点目を決めて同点。1分22秒後にはDF細山田茜(31)が決勝ゴールを挙げた。

逆転勝利を告げる終了のブザーと同時に、緑色のユニホームがいっせいに氷上になだれこんだ。「オリンピックのあった昨年は、日本代表の活動が多く、チームが1つになる時間が少なかった。今年はみんなが、チームのためにできることを探して、頑張った」。大滝が顔をほころばせた。

2週間前のスマイルリーグファイナルトーナメントは決勝でダイシンに1-2で敗れ、2連覇を逃した。その後、大会まで全員が1日も休まずトレーニングを続け、本番を迎えた。テーマは「ゴール前の攻撃を厚く」。この日の4ゴールのうち、3ゴールが味方のシュートのリバウンドを詰めたもの。敵陣ゴール前に攻め込んだ時には、必ず誰かがフォローした。「スタッフに言われ続けたことを、実践できたから勝てた」と細山田。攻撃力とプライドを取り戻した女王が、最高の笑顔で今シーズンを締めくくった。【中島洋尚】