【カーリング】「結果に浮き沈みなく」日本代表・ロコソラーレ、4連勝PO進出支えた石崎琴美

ロコ・ソラーレの石崎琴美

<カーリング世界選手権:日本4-6カナダ>◇25日◇スウェーデン・サンドビーケン◇プレーオフ

女子日本代表のロコ・ソラーレ(1次リーグ6位)が強豪カナダ(同3位)とのプレーオフ(PO)に臨み、延長戦(エキストラエンド)の末、4-6で敗れた。

銀メダルを獲得した16年以来、7年ぶりの世界選手権の舞台で、悲願の世界一には届かなかった。

20年に加入した石崎琴美(44)は10年に「チーム青森」で出場して以来、自身13年ぶりの世界選手権となった。リザーブとしてチームを支えた。

「どんな大会でも私の目標の1つとして、4人に気持ちよくアイスに乗ってもらうというのがあります」

今大会はアイスの状態が読みにくかった上に、ストーンの曲がり幅なども、石によって違いがあったという。「そのアイスに適した投げ方をしないといけないので、すごく大変だったと思う」。1次リーグ中盤には3連敗を喫し、3勝5敗と追い込まれたこともあった。

その中で石崎は、大切にしたことがあった。

「予選が12試合あって、一定で勝ち続けるのは難しいと思っていました。波がきた時でも私自身は変わることなく、結果に対して浮き沈みすることなく、いつも同じ感じでいようと心がけていました」

試合中にはいつも、ジェームス・リンドコーチの横に座り、落ち着いた表情でタブレットにメモをしたためる姿があった。

「いつも同じでいることが、よかったのか、悪かったのかはよく分からないですが」

そう控えめにつぶやく石崎もまた、PO進出に貢献した1人だった。