フィギュアスケート男子で26日閉幕の世界選手権6位となった友野一希(24=上野芝スケートクラブ)が27日、WBCで優勝を飾った野球日本代表「侍ジャパン」からの刺激を明かした。
27日は東京・港区のテレビ朝日本社で、2年に1度開催される世界国別対抗戦(4月13~16日、東京体育館)の記者会見に出席。「この1年で刺激をもらった、印象に残った日本代表」というテーマで話が展開され、友野は「WBC」と記した。
「今回の侍ジャパンの試合の数々を見て『本当にスポーツって素晴らしいな』と感じました。コロナ禍も乗り越えた後のWBC。僕たちもああいう風に、日本中を盛り上げられる試合ができたらいいなと思いました」
前日26日に閉幕した世界選手権では6位と健闘し、日本の次回大会の出場枠最大「3」維持に貢献した。過去2度の出場時は補欠からの繰り上がり。18年の5位、22年の6位と結果を残し、周囲からは「代打の神様」と呼ばれてきた。
この日はメインキャスターの松岡修造氏が、その愛称について質問。友野は「僕は阪神ファンだったので、うれしかったですね。『代打の神様』っていうのは、僕にとっては褒め言葉。あとは『いつか代打っていうのが抜けて、ちゃんと代表になった時はかっこいいな』と思っていました」と振り返った。
世界国別対抗戦は初出場。終始緊張した面持ちでマイクを握り「僕自身、応援することも大好き。かおちゃん(坂本花織)と一緒に“盛り上げ番長”でいけたらと思います」と演技でも、応援でも貢献する。【松本航】
◆日本代表
◇男子
宇野昌磨(トヨタ自動車)
友野一希(上野芝スケートクラブ)
◇女子
坂本花織(主将、シスメックス)
三原舞依(シスメックス)
◇ペア
三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)
◇アイスダンス
村元哉中、高橋大輔組(関大KFSC)
◆出場国
日本
米国
カナダ
韓国
イタリア
フランス