斉藤立2度目世界選手権へ「お父さんのこと考えず自分は自分」父子世界王者の夢挑むも昨年は2位

柔道男子日本代表の世界選手権に向けた合宿で、鈴木監督(右)が見守る中、組み手練習をする斉藤

柔道男子100キロ超級の斉藤立(21=国士舘大)が13日、都内で公開された全日本男子合宿に参加し、初優勝を目指す世界選手権(5月、ドーハ)に向けて命懸けの覚悟を示した。昨年10月の初出場は、決勝でグランダ(キューバ)に敗れて2位。故斉藤仁さんとの父子世界王者の夢を阻まれたが「お父さんのことは考えず、自分は自分」と集中し、優勝できれば24年パリオリンピック(五輪)代表へ大きく前進する舞台へ「最も大事な試合。自分の命に代えても勝たないといけない」と燃えた。

昨年末のマスターズで174キロ(191センチ)あった体重も167キロまで絞り、腰や膝への負担が軽減。先月、所属の道場で行われた国際合宿ではフランスの絶対王者テディ・リネールとの乱取りを志願し「本気ではなかったと思うけど『これ無理や』と言うほどの差はないと思った。絶対に超えたい。その前に世界選手権。内容とか正直どうでもいいので泥臭く勝ち切る」と意気込んだ。【木下淳】

■阿部一二三「しっかり勝ちにいく」

2年連続4度目の優勝を目指す66キロ級の阿部一二三(パーク24)は「いつも通りの自分の動きができれば負けない」と語った。21年東京五輪金メダル。今大会も勝てばパリ五輪代表に大きく近づくため「しっかり勝ちにいく」と闘志を燃やした。60キロ級の東京五輪覇者、高藤直寿(パーク24)は日本男子史上単独最多の5度目(2年連続)の頂点が懸かる。29歳のベテランは「思い通りの稽古を積めている。完璧に仕上げるだけだ」と自信を見せた。