<B1:三遠69-87新潟>◇第35節◇4月30日◇豊橋市総合体育館
新潟アルビレックスBBが逆転残留に望みをつないだ。三遠ネオフェニックスに87-69で勝って連勝を4に伸ばした。2戦連続先発のPGパク・ジェヒョン(31)が今季自己最多の5アシストで流れを作った。残り2試合。B1残留圏内の22位滋賀レイクス、B2降格圏の23位富山グラウジーズ、24位新潟の3チームが13勝45敗で並んで最終節(5月6、7日)を迎える。新潟が残留するには2チームより勝率で上回ることが条件。最終節、信州ブレイブウォリアーズとのアオーレ長岡でのホーム戦にすべてをかける。
新潟のメンバーが試合後、コートに集まった。パクは両手を上げながら観客へ向けて笑顔を見せた。「毎試合が重要。勝てて本当にうれしい」。崖っぷちからの4連勝、そしてB1残留の可能性を残して新潟に帰ることを喜んだ。
29日の1戦目に続いて先発。「自分の長所はファストブレークとボールプッシュ」。前日の6分27秒から18分15秒に出場時間を伸ばす中、攻守の切り替えからドリブルで攻め込み、丁寧にパスを回す。ターンオーバー0の安定したボールさばき。5アシストでSFロスコ・アレン(29)、Cコフィ・コーバーン(23)らの得点を引き出し、自らも両チーム最初の得点で3点シュートを決めるなど8得点。三遠にほとんどリードさせない流れを作った。
スタメンに定着していた主将のPG渋田怜音(24)が前節富山戦後から体調不良。ベテランのPG綿貫瞬(35)も負傷でこの日はコートに立てなかった。「重要な2試合、自分がやらないと」。パクは高めた集中力をコートで形にした。
新潟の粘りでB2降格の可能性がある3チームが13勝45敗で並んだ。同率の場合の残留条件になる3チームの直接対決の勝率は、全体22位滋賀が3勝1敗(富山と1勝1敗、新潟に2勝)、23位富山が3勝3敗(滋賀と1勝1敗、新潟と2勝2敗)、24位新潟が2勝4敗(滋賀に2敗、富山と2勝2敗)。新潟は滋賀、富山より1勝上回らなければ降格する。
厳しい状況は変わらない。だが、その中で4連勝してきたことも確か。渋田は言う。「僕たちができるのは2つ勝って残留すること」。最終節、可能性を信じて全力を尽くす。【斎藤慎一郎】
○…PG渋田は20分41秒の出場で4アシストと、パクとともにゲームメークした。富山戦後に発熱があり、29日の試合前練習まで体を動かしていなかった。「2日間とも体がフワフワしていた」。それでも「慌てそうになった時間帯は周囲を落ち着かせようと思った」と要所で冷静な判断をしてチームメートの力を引き出した。PG陣を指導する藤原隆充アシスタントコーチ(44)は「今できることを全部やった。最高の主将」と絶賛した。