フィギュアスケートのアイスダンスで「かなだい」として活躍した村元哉中(30)高橋大輔(37)組(関大KFSC)が2日、都内ホテルで「現役引退発表会見」を開いた。
日本勢最高タイの11位になった世界選手権(3月、さいたま)で見せた「涙」について打ち明けた。
--世界選手権の涙について。あの時、既に「引退を決めていた」と。今なら言える思いは
高橋 ははははははは。そうですね、正直、これが最後の世界選手権なんだなと。やっと、いい演技ができて。自分の中で引退という気持ちがあったので、すごくプレッシャーがあった中で挑んで、最後、ずっと決められなかったリフトを決められて、うれしくて涙が出ました(笑い)。
村元 私も同じ気持ちだったんですけど、振り返ったら大ちゃんが涙ぐんでいて、もらい泣きしちゃいました。一緒に、いろんなことを乗り越えてきたからの演技だったので、演技が終わって振り返って大ちゃんを見て、いろんな思いを味わったというか、巡ったというか。何か、泣いてしまいました。
--互いの魅力は
高橋 もともと哉中ちゃんの表現力とか大好きで、本当に好きなスケート、好きな表現をするなと思っていたので、そういった、いろんなジャンルをこなせるスケーターって、なかなかいないので。見せる能力というのが、一番の能力かなと思います。
村元 ありがとうございます(笑い)。大ちゃん、本当にたくさんの魅力があるんですけど、音楽の捉え方、表情、目線、指先まで本当に好きで。大ちゃんがアイスショーをプロデュースしているところを見せていただいた時、本当にクリエーティブで思いつかないアイデアを持っていて。そのマインドの中にあるものを世界に発信したいなと。大ちゃんが持っている世界観に魅力を感じています。
--3年間、高橋選手はシングルの五輪メダリストとして。村元選手もダンスの五輪経験者として、新たな経験をしてきた。まだ「かなだい」の旅は続くと思うが、後進に対して育成・指導への思いは
高橋 育成は興味があることの1つです。競技者を育成するのか、そこはガッツリ決めてはいなくて、ただ僕自身、シングルとダンスを経験して、そんなに日本では多くないので、いろいろ提案できる要素はたくさん持っているので。伝えていける場があるのであれば伝えていきたいし、カップル競技、ペアやダンスも子供たちにやってほしいと思いますし、できることがあるのであれば。
村元 私も同じ思いで、アイスショーとかに出させていただいた時「アイスダンスに興味がある」と言ってくれる子がいたりして。そういう子と一緒に組んであげたり、楽しさを伝えてあげたりできれば。スケートから離れていた時、姉がタイでコーチしていたことがあったんですけど、そこがすごい楽しかったので、スケーティングの指導について、力になれるところはなっていきたいなと思います。
2人は結成3季目の22-23年シーズンを持って「競技生活から引退」(高橋)することを、前日1日に発表。村元が「2人でいろいろ話し合って決めたことなんですけど、明日、記者会見を開きます」と話していた通りの会見を「囲み」形式で実施した。