<レスリング:明治杯全日本選抜選手権>◇17日◇第3日◇東京体育館◇女子フリースタイル57キロ級
21年東京大会でオリンピック(五輪)2連覇の金城(旧姓川井)梨紗子(28=サントリービバレッジソリューション)が、準決勝で完敗した。3連覇が懸かる24年パリ五輪出場の可能性が自力では消滅した。
初戦の準々決勝は田村生吹(23=自衛隊)を破ったが、準決勝で現役世界女王の桜井つぐみ(21=育英大)に1-11で完敗。第2ピリオド(P)序盤までは1-1と接戦だったものの、バックを取られて1-5とされた後はローリングに抵抗できず、テクニカルフォールまで連続失点した。
東京五輪の直後、元選手の金城希龍さんと結婚。昨年5月に第1子の女児を出産した。伊調馨の4連覇、吉田沙保里の3連覇に次ぐ快挙とともに、五輪では日本初となる「ママでも金」を目指していた。
昨年10月の全日本女子オープンに非五輪階級の59キロ級で出場し、実戦復帰V。同12月の天皇杯全日本選手権も、同じ階級で5年ぶりの日本一に返り咲いた。この明治杯から五輪階級の57キロ級に戻し、優勝して7月の世界選手権(9月、セルビア)代表決定プレーオフに持ち込み、世界の表彰台に立って、パリ切符をつかむ-。その算段だったが、産休中に台頭した昨年世界一の桜井に世代交代を許した形となった。
前日16日には、妹の友香子(25=サントリービバレッジソリューション)も決勝で敗戦。東京五輪で「姉妹で金」を果たした62キロ級から68キロ級に上げたが、こちらもパリ切符獲得が非常に厳しくなっていた。
57キロ級の決勝は昨年の全日本女王、南條早映(東新住建)と桜井が対戦する。南條が勝てば世界選手権代表に内定。21年の銅以来となるメダルを獲得すれば、パリ五輪代表に決まる。桜井が勝てばプレーオフへ。世界代表になった場合は2連覇とパリ出場権の確保を目指す。
2人のどちらかが世界選手権の表彰台に立った時点で、金城の五輪3連覇が断たれることになる。