【バスケ女子】強敵相手の実戦がかなわなかった背景、その中でも得た日本の収穫/記者の目

日本対デンマーク 試合後、ファンに手を振る馬瓜(右)ら選手たち(撮影・滝沢徹郎)

<バスケットボール女子 国際強化試合・三井不動産カップ:日本102-49デンマーク>◇18日◇高崎アリーナ◇第3戦

21年東京五輪銀メダルで世界ランキング9位の日本が同52位のデンマークに102-49で大勝し、16日からの3連戦を負けなしで終えた。立ち上がりから優位に運んで51-23で折り返し、後半も得点を重ねての完勝。途中出場の宮崎早織(27=ENEOS)が両チーム最多20得点をマークした。

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6連覇が懸かるアジア杯(6月26日~7月2日、シドニー)は、4強入りを逃した時点で24年パリ五輪への道が断たれる。その重要な舞台に向けての最終調整として組まれた3試合で、日本は2度の100点ゲームを含め、圧勝を重ねた。

とはいえ、手放しで喜べない。デンマークは世界ランキング52位。アジア杯に出場するどのチームよりも下位となる。主力と目されていた長身選手は来日せず、“仮想オーストラリア”“仮想中国”をイメージした実戦もかなわなかった。

恩塚監督は「強豪国との試合を希望していた」と明かしながらも「日程調整が難しかった中でベストの選択をしていただいた」と受け止めた。ヨーロッパでは欧州選手権が開催中。米大陸女王を決めるアメリカップも間近に控える。アジア杯開催時期が当初の通達より2週間以上早まったことも、今回のマッチメークの難しさに拍車をかけた。

難敵との競り合いをいかに制すかのシミュレーションはかなわなかったが、それでも一定の収穫は得た。指揮官は「世界で戦うには、ぎりぎりの攻防が求められる。ワンプレーにこだわり抜く姿勢を今日は第1クオーターから表現できた。そこに関しては手応えを感じている」。司令塔タイプの選手2人を同時起用する「ツーガード」の布陣も精度が上がり、ボールが動き続けるようになってきた。

今回確認出来なかった終盤の接戦での対応力。パリ五輪出場に向けて不可欠な力を、アジア相手の戦いを重ねる中で高めていくことが求められる。【奥岡幹浩】