【柔道】パリ五輪で兄妹同日2連覇へ「先に金で妹にいい流れ」今回は阿部一二三→詩の順で決勝戦

パリ五輪代表に内定し、会見で記念撮影を行う男子66級の阿部一(左)と女子52キロ級の阿部詩(撮影・狩俣裕三)

柔道の24年パリ五輪代表に早期内定した男女4選手が一夜明けた30日、都内の講道館で取材に応じた。

東京五輪金メダル兄妹、男子66キロ級の阿部一二三(25)と女子52キロ級の詩(22=ともにパーク24)は、前回と変わって一二三→詩の順になる決勝で2連覇を狙う。女子48キロ級の角田夏実(30=SBC湘南美容クリニック)と70キロ級の新添左季(26=自衛隊)も登場した。

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一二三と詩は前夜、神戸から上京していた家族と喜びを共有した。東京五輪は詩が20年2月に内定を受けた一方、一二三は全14階級で1人だけ、同12月の丸山城志郎との史上初ワンマッチまで代表を争った。「もし出られなかったら兄として立場ない…。家族も心から喜べなかったはず」という前回から成長し、宿敵との関係に決着をつけ、史上最速の五輪13カ月前に兄妹同時内定。「両親が喜んでくれた」と声をそろえた。

目標は兄妹同日V再現の2連覇で揺るぎない。来年7月28日に思いをはせた。パリも同日に試合を迎えるが、決勝の順が変わる。前回は詩が先に金メダルを獲得し、一二三が続いて兄の面目を保った。次は男女平等の観点などから隔日で試合順が入れ替わり、競技2日目は一二三→詩になる。

妹は「え、不安です」と苦笑い。19年グランドスラム大阪を思い出した。珍しく決勝が先だった兄が丸山を破った死闘に見入ってしまい「変な気合の入り方になって」敗戦。苦い記憶だが、無敵の今は兄と重圧を楽しむ。一二三も「妹は(後決勝に)慣れていないけど(内定で)1年以上あるので心の準備はできる。自分が先に金メダルを取って妹にいい流れをつくりたい」と約束した。【木下淳】