【ラグビー】規格外の最年少21歳 ワーナー・ディアンズ/日本代表・外国出身選手連載1

初のW杯へ向けて意気込みを口にしたラグビー日本代表ロックのワーナー・ディアンズ

<ラグビー日本代表 外国出身選手連載(1)>

ラグビーW杯フランス大会が9月8日に開幕する。日本代表は、7月8日のオールブラックスXV戦(東京・秩父宮)を皮切りに実戦モードに突入し、大舞台に臨む33人を絞り込んでいく。個性豊かな外国出身選手たちもアピールが求められるもう1つの戦い。桜のジャージーを目指す男たちを全5回連載で紹介する。

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【規格外の男】ワーナー・ディアンズ(21)/ロック

浦安合宿でも最年少男の頭は1つ、抜けていた。ラインアウトの練習だけではない。ディアンズの金髪カーリーヘアは、どこにいても目立つ。日本協会発表は201センチ、117キロ。だが今も「めっちゃ増えた。めちゃデカいよ」と成長中。身長は1センチ伸びて202センチ、体重にいたっては125キロと止まらない。ともに候補を含めた46人のメンバー中、トップの数字だ。

成長曲線が並じゃない。父グラントさんの日本でのラグビーコーチ就任に伴い、ニュージーランドから14歳の時に来日。当時は190センチもなかったが、千葉の流通経大柏高入学時に“伝説”を残した。直前1月に制服を採寸し、迎えた4月の入学式。制服の上着もズボンも、丈が明らかに短くなっていた。

気のせいではない。同校ラグビー部の相(あい)亮太監督(41)は「入学前は187センチの僕よりも小さかったんですよ。まして制服は大きめに作られているはずなのに」と苦笑いで振り返る。わずか3カ月の間に、身長5センチ増。相監督の目線は、ひと冬越えて見上げる形になっていた。

足は32センチ。ベンチプレスは、高校生で150キロを楽々と持ち上げていた。規格外のサイズで空中戦のラインアウトで相手を圧倒。だが高さや体格だけに頼らなかった。たとえば密集から味方がボールを出しやすくするために相手を退かすクリーンアウトでは、より低い姿勢を意識。日本ラグビーのサイズ感にも慣れるため、技術の成長にも貪欲に取り組んできた。

高校卒業後は大学に進学せず、BL東京(旧東芝)に入団。「最初は通用しないと思っていたけど、みんなに『こんなにデカいんだから、力を使ったら負けないよ』って言われて。自信が持てた」。期待通り、高卒1年目の19歳で日本代表に初選出され、ヨーロッパ遠征のポルトガル戦で途中出場。そこから枢軸を託されるまで、あっという間に駆け上がってきた。

体もプレーも成長を続ける桜の砦(とりで)。約7年の日本生活で、日本語もペラペラになった。好きな言葉は「守」。「家族、トライライン、全てを守って、世界一のロックになりたい」という大きな夢がある。「日本代表として、プレーすることが楽しみ」という初のW杯へ-。代表チーム待望の2メートル超えロックが、世界基準のサイズで、日本にドデカい歓喜をもたらす。【栗田尚樹】

◆ワーナー・ディアンズ 2002年4月11日、ニュージーランド生まれ。父グラントさんのNEC(現東葛)コーチ就任に伴い、14歳で来日。流通経大柏3年時は全国高校大会(花園)8強。書道では国際高校生選抜書展(書の甲子園)で秀作賞。21年にBL東京に入団し、22-23年シーズンリーグワンベスト15。母ターニャさんはネットボール元NZ代表。ポジションはロックで代表キャップ7。202センチ、125キロ。

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