150人以上の女子選手に性的虐待を行った元医師、刑務所で背中や首を複数回刺される

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治療と偽って多数の女子選手に20年以上にわたって性的虐待を行った罪で有罪となった米国体操連盟(USAG)の元医師ラリー・ナサール受刑者(59)が9日、服役中の刑務所で背中や首を複数回刺される暴行を受けたことが分かった。連邦刑務所局の発表によると、午後2時35分に収監されていた米フロリダ州サムタービルにある連邦矯正施設で受刑者1人が暴行を受け、職員らが救命措置を講じた後、地元の病院に搬送されたという。暴行を受けた受刑者の特定については明言を避けたが、NBCニュースやCNNなど複数のメディアがナサール受刑者が暴行を受けたと報じている。

当局によると、職員や他の受刑者にけがはなく、内部調査を行っているというが、容疑者やけがの程度など詳細は明らかにされていない。NBCニュースは首を2回、背中を2回、胸を6回刺されたと報じ、肺に重大な損傷を負ったと伝えている。ABCニュースは関係者の話として、10日時点で容体は安定していると伝えている。

ナサール受刑者は、股関節や脚のけがの治療を装い女子選手に性的暴行を行ったことを認め、最長禁錮175年の判決を言い渡され、服役中だった。リオデジャネイロ五輪で4つの金メダルを獲得するなど米女子体操界史上最高の選手と評されるシモーネ・バイルズをはじめ複数の五輪メダリストを含む150人以上の選手が同受刑者から虐待を受けたと告発しており、スポーツ史上最悪の性的暴行事件に発展していた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)