<バドミントン:ジャパン・オープン(OP)>◇第2日◇26日◇東京・代々木第1体育館◇男子シングルス1回戦
21年東京オリンピック(五輪)代表の桃田賢斗(28=NTT東日本)が日本人対決に敗れ、初戦で姿を消した。渡邉航貴(24=BIPROGY)に21-13、16-21、13-21で逆転負け。「ファイナルゲームはフィジカルで押し切られた」と受け止めた。
第1ゲーム(G)は幸先のよいスタートを切ったが、第2Gは7連続失点が響き、中盤で突き放された。最終第3Gでは懸命にシャトルに食らいつくも、ネットを越えないショットが目立った。終盤で2度の4連続得点を許し、力尽きた。
疲労感をにじませながら「長いラリーや試合になった時に、テクニックだけではごまかせないことが多い」と現状を分析。腰痛の影響で今年5月下旬からツアー2大会を欠場するなど、体調も万全ではない。ラリーでは「上体がブレる」と課題を挙げ、「長い試合を戦い抜ける体をまずは作りたい」と見据えた。
今年5月からは24年パリオリンピック(五輪)選考レースが開始。男子シングルスの代表枠は最大2人で、かつて世界1位に君臨した桃田は今、日本男子5番手となる世界ランキング40位につける。2度目の五輪切符をつかむには、来年4月末までの対象大会で成績を残し、それに基づくランキングで上位2番以内に入る必要がある。
来年7月26日開幕のパリ五輪まではちょうど1年。「出たい気持ちはある」と意欲を示しつつ「厳しい状況であることは自分でも分かっています。それでも1個1個積み上げていくしかない。焦りというより、しっかり1歩ずつやっていこうという気持ち」と淡々とした口調で続けた。
ファンからは今も大声援を受ける。試合終盤には、子どもたちの「桃田選手、頑張れ!」という声が会場に何度も響いた。桃田も「めちゃめちゃ聞こえていました。すごくうれしかったです。心強かったです」とほほえみながらうなずいた。
今年9月1日に29歳を迎える。「必死に、諦めない姿を見せたい」。静かな声に決意を込めた。