【萩野公介】素晴らしい本多灯の銅メダル 力んで失速した準決勝から立て直した

男子200メートルバタフライで3位となり銅メダルを掲げる本多(撮影・岩下翔太)

<競泳:世界選手権>◇26日◇第13日◇マリンメッセ福岡◇男子200メートルバタフライ決勝

本多選手が、泳ぎを立て直して銅メダルを獲得できたことを誇らしく感じた。

25日の予選、準決勝は前半からリードしなきゃいけない、と力みがあった。意気込みはいいが、上半身が立って水の抵抗を受ける形だった。力をいれた分に対して、推進力として伝わっていない。それが後半に響いて失速していた。

決勝前のアップを見たが、レースペースで50メートルを3本泳いでいた。2本目は上半身が立たず、スムーズに進んだ。この泳ぎがベストだと思っていたが、決勝では飛び込んで最初の50メートルで、見事に再現していた。

本多選手のバタフライは、両手でしっかり水をつかんで、下半身のうねりがついてくる教科書のような泳ぎ。初日に400メートル個人メドレーで予選敗退して、精神的にも苦しかっただろう。そこをメダルまでもってきたことは素晴らしい。

この種目では世界記録1分50秒34を持つミラクと今回金メダルのマルシャンがいる。東京五輪で銀をとって次は金メダルをとりたい、という気持ちもあるだろう。ライバルは強烈だが、本多選手としては自己ベストを0秒01でも上げる、それを目指していくしかない。他の選手のことではなく自己ベストにフォーカスして1年間、必要なものを探していってほしい。(16年リオデジャネイロ五輪金メダリスト)

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