【バドミントン】混合ダブルス日本勢初V王手!ワタガシ世界1位撃破、勝利のカギは声の掛け合い

混合ダブルス準決勝 渡辺(右)、東野組はジェン・シーウェイ、ファン・ヤチョン組を破り決勝進出を決める(撮影・足立雅史)

<バドミントン:ジャパン・オープン(OP)>◇第5日◇29日◇東京・国立代々木競技場◇混合ダブルス準決勝

21年東京オリンピック(五輪)銅メダルの“ワタガシペア”こと東野有紗(26)渡辺勇大(26)組(BIPROGY)が、世界ランキング1位の中国ペアを撃破した。21-18、21-17で東京五輪銀メダルの鄭思維、黄雅瓊組をストレートで下し、今日30日の決勝に進出。1982年から始まった同大会で同種目での日本勢初優勝に王手をかけた。男子ダブルスの保木卓朗(27)小林優吾(28)組も決勝へ進んだ。

東野と渡辺はスコアが刻まれるたびに手を重ね、言葉を交わした。得点しても、失点しても「我慢するよ」「前だけをお願い」と声をかけ合った。「シンプルですけど、その積み重ねだと思う。それが途切れることなく出来た」と渡辺。隣で東野も静かにうなずいた。

東京五輪で銅メダルを獲得後は、試合序盤での対応力を磨いてきた。それまではミスが続いてから対応策を練っていたが「作戦を変えるのに10点かかってたところを、5点や3点にできるように」と心がけている。比例して、コミュニケーションの密度も高まった。渡辺は「『この方がいいよね』という話を早い段階で出来るようになった」と自信を深めていた。

準決勝でも第1G中盤でリードを許す中、渡辺の「絶対に流れがくる」との言葉通り、相手の高速スマッシュをレシーブで耐え続けた。その声が勝利につながった。東野も「そこから踏ん張ることが出来た」と笑みを浮かべた。

日本勢初Vが懸かる決勝。渡辺は「弱い相手なんていない。チャレンジャー精神で向かっていく」と言い切った。大一番でも、2人が積み上げてきた言葉を大切にする。【藤塚大輔】