【フェンシング】世界選手権で団体初の金メダル男子フルーレと史上初2連覇の江村美咲が同便帰国

男子フルーレ団体で初の金メダルを獲得したフェンシング世界選手権から帰国し、快挙翌日付の本紙を手に笑顔を見せる左から松山恭助、鈴村健太、飯村一輝、敷根崇裕(撮影・木下淳)

フェンシング世界選手権(イタリア・ミラノ)の金メダリストが1日、東京・羽田空港に帰国した。

男女計6種目の団体で初の頂点に立った男子フルーレの松山恭助(26=JTB)敷根崇裕(25=ネクサス)飯村一輝(19=慶大)鈴村健太(24=大垣ケーブルテレビ)と、男女を通じて日本勢初の2連覇を遂げた女子サーブルの江村美咲(24=立飛ホールディングス)が同便で到着。宮城・気仙沼から駆けつけた日本協会の千田健一会長から花束で祝福された。

ロビーで「おめでとう」の声を受け、報道各社に囲まれた松山主将は「成し遂げたことの大きさを想像以上に実感できた」。個人でも自身初の銅メダルに輝き、団体は世界ランキングも1位に浮上。「この強さを維持しないと。例えば米国やイタリアは常に1、2位を争っている。その意味では日本も、誰も気付いてなくて『まさか…』だった一方で、ワールドカップ(W杯)などの国際大会でずっとベスト4に入っていたし、アジア選手権も3連覇したし、世界選手権でも勝てた。そりゃ1位になるよなって成績なのでうれしいです」と納得した。

アンカーとして優勝ポイントを奪った敷根は「東京五輪は個人、団体とも4位だったのでパリでは金を取る」と拳を握り、飯村は「準決勝まで力を出し切れなかったけど、先輩方が圧倒してくれて、自分は気負うことなくパフォーマンスを最大限、発揮すればいいんだな、と再確認できて肩の荷が下りた。パリに向けては変に意識せず精進して、これが普通になるように、常翔国でありたい」と意気込んだ。

予選まで奮闘した鈴村も「とにかくチームが明るくなるよう努めたので、少しでも世界一に貢献できたと思いたい。今後は個人でもメダルやパリ切符を獲得できるような選手になりたい」と底上げを誓った。

前回女王の重圧を乗り越えた江村は「ずっと気を張っていたので一安心。ここで勝てないと本番では勝てないと、あえてプレッシャーをかけていたので良かった」。来年4月まで続く選考レースの先にある「パリでも金」へ「どう対応されても上回る引き出しを増やしたい。いい意味で2連覇は置いておいて、ゼロからどれだけ強くなれるか」とさらなる進化に余念がなかった。

 取材後には、快挙を伝える翌日付の本紙を手に、笑顔で記念撮影に応じた。【木下淳】