【ラグビー】「あとでゆっくり話しましょう」日本代表SO松田力也を38歳田中史朗が“直撃”

フィジー戦の前日練習を終えて思いを語る日本代表SO松田力也(撮影・松本航)

ラグビー日本代表(世界ランク12位)は5日午後7時15分、東京・秩父宮ラグビー場でフィジー(同10位)とのテストマッチ「リポビタンDチャレンジカップ2023パシフィックネーションズシリーズ」に臨む。

4日は会場で前日練習が行われ、代表戦4試合ぶりの先発となるSO松田力也(29=埼玉パナソニックワイルドナイツ)が、尊敬する先輩と約束を交わした。

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快晴の秩父宮での最終調整を終え、冷房が効いた記者会見場で待っていたのはメディア関係者として来場していた元日本代表SH田中史朗(38=NECグリーンロケッツ東葛)だった。

田中は「伏見工業の先輩の田中です」と切り出して笑いを誘い、質問した。

「明日の試合、松田さんの得意なゲームコントロールでどう引っ張っていくのか。あともう1つ。僕に『絶対にこれはやるんだ』と約束できることを、1つ教えてください」

松田は笑顔を見せつつ、冷静な口調でこう答えた。

「コントロールに関してはフィジーのこれまでの試合も見ていて、すごくスペースがある。僕が判断して、球を送って、外のランナーがいいラグビーをすると思っている。ボールが動く、見ている人が楽しいラグビーができると思っています。約束は…。まずフィジーに勝つ。個人としてはゴールキック100%とディフェンスのところでチームに貢献したいと思います」

だが厳しくも愛のある先輩は、すかさずかぶせた。

「もし、できなかったら、どうしますか」

これには松田も苦笑いで「あとでゆっくり話しましょう」と笑わせた。

9月8日開幕のW杯フランス大会に向けて、8月15日にはメンバー発表が行われる。出場すれば2度目となる大舞台に向け、アピールの場はフィジー戦と26日のイタリア戦(イタリア・トレビゾ)のみ。直近3試合は22歳の李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)が先発しており、松田もこだわる先発SOの背番号「10」を懸けてチャンスを無駄にできない。

「練習でもしっかり周りをリードして、動かして、自分が声を出してジャパンのラグビーをしようとしている。試合でもそれができるかを見られている。(李と比べた強みは)周りとコミュニケーションをとって、チームをコントロールするところと思っています。そこは強みとして、どんどん発揮していきたいです」

土曜のナイターゲーム。田中との約束を果たし、存在価値を示す。【松本航】