【アーチェリー】6大会連続五輪の古川高晴、パリで金に意欲「残す色が1つ」中西、斉藤は初出場

世界選手権から帰国した、左から野田、古川、中西、斉藤(撮影・藤塚大輔)

アーチェリーの世界選手権(ドイツ・ベルリン)で14年ぶりとなる銅メダルを獲得した男子リカーブ団体が、出場を決めたパリ・オリンピック(五輪)へ意欲を燃やした。

日本男子代表の古川高晴(38=近畿大職員)、中西絢哉(24=シーアール物流)、斉藤史弥(18=日本体育大)は8日、羽田空港に凱旋(がいせん)帰国。12年ロンドン大会で個人銀メダル、21年東京大会で個人と団体で銅メダルを獲得した古川は、来夏のパリ五輪が夏季五輪では日本選手最多に並ぶ6大会連続出場となる。「まだミックスでメダルを取れていないというのと、残す色が1つある。オリンピックに対する思いはそれだけです」と悲願の金メダル獲得を誓った。

古川は五輪初出場となる中西と斉藤の2人とチームを組む。14歳年下の中西は近畿大の後輩で親交もあるが、20歳年下の斉藤とは「正直、まだうまくつかめない」と明かし、笑いを誘った。チームの強みは“緊張感”。「緊張感があるのでお互いにいい意味で気を使いながらうまくいけたと思う。これから緊張感がほどけていくとともに、チームワークの力も出てくると思うので、それを強めていきたい」と見据えた。

さらに2人へ「最初の五輪で後悔していることがあって…」と切り出し「それは出るだけ満足していたこと」と語りかけた。初出場となった04年アテネ大会は、選手村で各国のアスリートとすれ違うたびに「これが五輪なんだ!」興奮していたという。「今考えれば、出るだけで満足してしまっていた」と19年前を回顧。「2人には出るだけじゃなくて、その先のものを。個人はもちろん、団体でも金メダルを取るために抜かりなくやってもらいたい」とエールを送った。

レジェンドを支える後輩2人も、パリに懸ける思いは強い。東京五輪では出場権を逃した中西は「やっとスタートラインに立てた」と決然とした表情を浮かべる。「今回の銅以上の、金、銀の色を持って帰りたいと思います」と引き締めた。

五輪の記憶は「東京五輪」と控えめにほほえむ斉藤は「古川さんは頼りになる」と尊敬のまなざしを向ける。目標はメダル獲得。最年少の18歳は「メダルに向かって、これからの練習を頑張っていきたい」と緊張気味に初舞台へ意気込んだ。