全国中学バレーに新潟・中之口中が男女で出場 男子のエース岩田怜緯「最高の夏に」

U16日本代表の岩田が中之口中をけん引する

全日本中学校バレーボール選手権(20日開幕、愛媛)に新潟・中之口中が男女アベック出場する。

男子(2大会連続16度目)はエース岩田怜緯(れい、3年)が勝利の鍵を握る。U16日本代表の主将として7月の第1回アジアU16男子選手権(ウズベキスタン)に出場し、力を伸ばした。身長187センチのアウトサイドヒッターは最高到達点330センチの跳躍力と強烈なスパイクが武器の日本の次世代エース。中学生活最後の夏に全国制覇を狙う。女子(2大会ぶり6度目)は新潟県勢初の8強入りに挑む。

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日の丸を背負ってアジアを戦った岩田は新潟に戻り、大粒の汗を流しながら練習に励む。全中制覇へチームメートと連係面を確認し合い、得点が決まればタッチで喜ぶ。「みんなで楽しんでバレーをする。最高の夏にしたいです」。

中学生離れしたジャンプ力と俊敏性を生かした速い攻撃が特長。打点の高いスパイクは相手ブロックの上からたたきつける。アジアU16男子選手権は1学年上の選手がいる中で主将を務めた。「勝つための言葉掛け、立ち振る舞いの大切さを学べました」。上位3チームに与えられる来年の世界U17男子選手権の出場権は逃したが、順位決定戦でカザフスタンを3-0のストレートで破り、5位に入った。

真剣勝負の国際大会を経験。「(2月の)イタリア遠征で課題に感じたブロックアウトを取ることができた」と自信を深めたが、優勝のイランや2位ウズベキスタンの高さやレシーバーの位置の良さに驚いたという。空中でしっかりと相手の位置を見て打つ力。ボールに鋭さとパワーを乗せるため、腕のスイングスピードをさらに高めている。

陽気なムードメーカーでもある。味方のミスには前向きな声を掛け、コート外でも人懐っこい笑顔でチームを明るくする。アジア選手権後、中学に戻り、全中出場が懸かった北信越予選に臨むなど、夏休みを満喫する暇はないが「うまくなるため」と笑い飛ばす。将来は日本を代表するエース、イタリアのプロリーグでの活躍が目標だ。

北信越王者で臨む最後の全中。前回大会は16強で敗退した。「今年のチームは攻撃的。優勝できるメンバーはそろっています」。頼れるエースが躍動し、優勝旗を持ち帰る。【小林忠】

◆岩田怜緯(いわた・れい)2008年(平20)5月26日生まれ、新潟市出身。ソフトバレーボールをしていた両親の影響で亀田小2年時に横越ジュニアでバレーボールを始める。小5からは中之口ジュニアに所属。中之口中2年時は全中16強。今年2月には全国中学生選抜の一員としてイタリアで開催された「Domovip Winter Cup」に出場。187センチ、65キロ。利き腕は右。

○…エンゼルス大谷翔平投手が岩手・花巻東高時代に作っていた目標達成シートを参考に、全部員が日本一に向けて目標を立てた、通称「まんだらチャート」。81マスの中央に「全国制覇」と記し、それを達成するため、必要な行動と要素を細かく、具体的に整理した。「周りから応援され、頼られる選手になりたい」と言う岩田は「清掃やごみ拾いなども意識して取り組んでいます」と話した。

 

【男子】岩田とサウスポーの伊藤颯希(3年)のダブルエースが攻守の要。今春から指揮を執る沼倉和美監督(58)は「岩田、伊藤、原が軸を決め、それを信頼して周りがついていく。チームワークが武器。生徒たちが工夫しながら変化をつけて決定力を増していく」と話す。

中之口ジュニアから岩田とコートに立つアウトサイドヒッターの伊藤は「エースに負担をかけないためにも、自分が“裏エース”として頑張る。ベスト4より上の景色を見たい」。ミドルブロッカーの原裕樹主将(3年)も「個性的なメンバーがたくさんいるが、仲の良さはどこにも負けない。ダブルエースを中心に攻撃的なバレーで勝ち上がりたい」と意気込む。

【女子】サーブで相手を崩し、チャンスを決めきる展開で県勢初の16強超えを狙う。佐藤勝監督(61)は「うちを含めて(女子の)県勢8強進出はまだない。男女でいい結果を残したい」と言う。アウトサイドヒッターでエースの和田かな芽主将(3年)は角度のあるスパイクが持ち味で「チームを引っ張る」と自覚たっぷりに話す。北信越3位での全中出場は、誰ひとり満足していない。その悔しさは全中で晴らすつもりだ。和田は「男子に負けられない。まずはベスト8」と目力を強めた。