【フィギュア】坂本花織、今季初戦SPは67.28点 2位発進に「2分50秒緊張しっぱなし」

女子SPで演技する坂本(撮影・前田充)

<フィギュアスケート:げんさんサマーカップ>◇第3日◇13日◇滋賀県立アイスアリーナ◇女子ショートプログラム(SP)

世界選手権2連覇中の坂本花織(23=シスメックス)が今季初戦となるショートプログラム(SP)に臨み、67・28点で2位発進となった。「2分50秒、緊張しっぱなしでした!」と汗を拭いながら振り返った。

大歓声に包まれてリンクイン。冒頭のダブルアクセル(2回転半)は普段のカーブの軌道から外れたため、「軸がどっちやろ」と混乱した。そのまま跳んだものの、着氷が乱れた。

「力んだのもあるし、スピードが足りなかった」

ただその後は、3回転ルッツ、フリップ-トーループの連続3回転ジャンプを着氷させ、最後まで滑り切った。

ステップシークエンスでバランスを崩す場面もあったが「この時期に3-3(連続3回転ジャンプ)が決まったのは結構うれしかった」と笑顔。同大会を棄権した前年を引き合いに出し「今年はげんさんに出るのが目標だったので、それは達成できたかな」と前を向いた。

今季の新SP「Baby,God Bless You」は競技人生で初となる自ら希望した楽曲。坂本は2人の姉がおり、1月にめい、3月においが生まれたことにちなんで、産婦人科医を描いたドラマ「コウノドリ」のテーマソングを選んだ。

「(めいとおいが)生まれたのがすごくうれしくて」。にこやかに曲に込めた思いを語り始めた。

「お姉ちゃんから『今日の甥っ子、姪っ子』みたいな感じで、LINEで動画や写真を送ってくれてすごく力になる」

抱っこしたり、ふとした時に成長を実感したり。そんな瞬間が日々の活力となった。

「この力を演技に変えたい」

げんさんへ向け、めいとおいの成長速度に負けぬよう、何とか間に合わせた。「夏休みの宿題みたいな感じで、直前での追い込みとなっている」と反省しつつも「今、すごく前向きな気持ちで挑めているので良い感じ」と前を向いた。

翌14日にはフリーが控える。

「どうなるか分からないので、1個1個集中してやれたら。結果とか点数っていうよりかは、内容重視でいきたい」

坂本らしく、明るい声を響かせた。今季も元気いっぱいに進んでいく。