<北信越国体・柔道競技>◇20日◇成年男子・女子◇上越市・謙信公武道館
新潟が成年男子が鹿児島国体(10月)の出場権を獲得した。
富山との決勝は2-2の代表戦にもつれ込む接戦。代表戦は先鋒(せんぽう)同士の対戦で、斎藤昂矢(30=新潟県警)が、荒井大成(ナカハシ)を1分45秒、横四方固めの技ありで下し、国体切符を手にした。鹿屋体育大卒の斎藤にとって、第2への故郷の凱旋(がいせん)になる。新潟女子は1回戦で福井に0-3で敗れた。
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斎藤は攻撃の手を休めなかった。先鋒戦では引き分けに終わった選手同士の代表戦。相手に反撃の隙を与えず、技を仕掛け続けた。「覚悟を決めてやるしかない。中堅が1本勝ちしたときから『代表戦はある』と準備してきた」。開始の合図から1秒45に横四方で技あり。ゴールデンスコアで国体出場をたぐり寄せた斎藤には、どうしても勝ちたい理由があった。
国体開催地の鹿児島は、鹿屋体大で4年間過ごした第2の故郷。当地で出会って結婚した美優夫人(32)は鹿児島県志布志市出身だ。「一緒に鹿児島へ行こう」と斎藤は美優夫人の里帰りを約束をしていただけに「気合が入った」と言う。「奥さんの実家の人たちが国体の応援にきてくれる」と鹿児島国体では、ますます気合は入る。
新潟市西区出身で県警機動隊の斎藤は高校時代、神奈川・桐蔭学園で腕を磨いた。同県の同学年、同階級には21年東京五輪60キロ級金メダリスト高藤直寿(30=当時は東海大相模高)がいた。高い壁を乗り越えられず、インターハイとは無縁だったが「何十回も負けたけれど、神奈川の国体予選で1回、勝ったことがある」と言う。今井敏博監督(40)は「彼はベテラン。今までやってきた柔道をやれば勝てると思った。いい柔道をしてくれた」と斎藤の奮闘をたたえた。【涌井幹雄】