B2新潟アルビレックスBBは24日、今季初の一般公開練習をアオーレ長岡で行った。
約250人の観客が見守る中、実戦形式を含めて約2時間、汗を流した。B1仙台89ERSから移籍の新発田市出身のSG田中成也(32)は、この日が32歳の誕生日。チームメートとファンから祝福を受け、新天地で迎えるシーズンでの活躍を改めて誓った。
◇ ◇ ◇
練習後、チームメートの「ハッピーバースデー」の合唱が始まった。観客席に集まった約250人のファンからも大きな手拍子が起きる。思わぬサプライズに田中は照れ笑いしながらお祝いのケーキを手にした。
「いろいろな方に応援されているのが分かる。伝統のあるチームの一員として祝ってもらってうれしい」。偶然にも一般公開練習と重なった誕生日。「今まで経験がない」と言う多くのファンに囲まれた中での練習の疲労は、それ以上の祝福が消してくれた。
新潟に合流して1カ月。走るバスケットボールを掲げるケイシー・オーウェンズ監督(52)の下、練習はハードな内容が続く。「みんな疲れがたまっていると思う。その中で今日はいい練習ができた」。5対5の試合形式では果敢にドリブルを仕掛け、スペースができるとロングシュート。「今まではいい意味でもチームのパーツ。これからは自分が引っ張るつもり」。昨季、B1仙台では1試合平均2・9得点。今季は意識してリングを攻めることを自身に課す。
新発田市出身。昨季オフに新潟からオファーが来た。「いずれは地元でプレーしたいと思っていた」と言う。19-20年に広島ドラゴンフライズ、21-22年に仙台でB2からB1への昇格を経験する。「今のB2はレベルが高い」と当時とは違う厳しさを覚悟しながらも、「経験を生かせれば」と“昇格請負人”の自負をのぞかせる。
7月29日に第2子の長女が誕生。今は夫人の実家にいるが、毎日スマホで対面するのが楽しみ。「子どものファンにも、かっこいいと思ってもらえるようになりたい」。やりがいを感じながら、開幕の越谷アルファーズ戦(10月7、8日、アオーレ長岡)を待つ。【斎藤慎一郎】
◆田中成也(たなか・せいや)1991年(平3)8月24日生まれ、新潟県新発田市出身。牡丹山小6年からバスケットボールを始める。本丸中では3年の時に全国中学大会3位。高志高では09年新潟国体の県選抜メンバーに入った。明大では4年のインカレで準優勝。14年に当時NBLの広島に入団。21年から仙台に所属し、今季新潟に移籍。ポジションはSG。186センチ、80キロ。背番号24。
○…チーム最年長のSF池田雄一(40)は新潟一筋で18年目のプロ生活を迎えた。初めて経験するB2も「たくさんのファンが応援に来てくれる。カテゴリーに関係なくベストを尽くす」と公開練習に集まったファンを見て強い思いを新たにした。昨季は若手育成のチーム方針もあり、43試合出場で1試合平均12分ほどの出場時間にとどまった。「今季はプレーにこだわる」。得意の3点シュートを武器にチームの中心に座る決意をにじませた。
○…今季から指揮を執るオーウェンズ監督は公開練習に集まったファンを見て「このチームをコミュニティーが大切にしてくれていることが分かった」と喜んだ。7日のチーム合流後、選手には週3回の筋トレなど厳しい練習を課してきた。この日は2時間の練習の大半を攻守の切り替えなど実戦形式に費やした。「シーズンが始まると詰めた練習はできない。今のうちにやっておく」と開幕に備えた土台作りを徹底して行う。