F1第14戦オランダGP決勝で、角田裕毅はスタート直後の雨に素早く反応し、チームからの指示に反してインターミディエイト(浅溝)タイヤへの交換を敢行し、8位に浮上した。
そこからランド・ノリス(マクラーレン)やルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)などを抑える展開になるが、残り30周を切ったところで各車がタイヤ交換し始める中で角田はピットインせず最後まで走り切る戦略に出た。これはレース前に話し合って決めていた戦略だったという。
「ソフトタイヤのままステイアウトして最後まで走り切るという僕たちの採った戦略は、レース前に話し合って僕自身も含めてチーム全体で合意して選んだものでした。でも、フリー走行ではソフトのパフォーマンスが良かったので、まさか新品タイヤ勢があそこまでペースの差があるとは思っていませんでした。そのせいで戦略が上手く行かなかったんです」
しかしノリスをはじめとした後続勢と同じ戦略では互角に戦うのが厳しいということもあり「どっちにしろ厳しかったというのがあるので、特に後悔はないです」と語った。
金曜からマシンに好感触を掴み、決勝でも入賞圏内を走っていた角田だが、戦略が不発で最後はインターミディエイトも熱を入れられずポジションを落としてしまった。
悔しさを滲ませながらも、1週間後のイタリアGPに向けて気持ちを切り替えた。
「不完全燃焼で終わっちゃったなという気分です。今週はそのパフォーマンスを最大限に引き出すことができなかったと思いますし、特に予選ではもっと上位に行けるペースがあったと思います。でもレースでは自分の全力は出し切れたと思いますし、全体を見る限り今日はどんな展開になってもポイント獲得は難しかったのではないかと思います。レースペースは思ったより良くなかったので、そこは今後に向けた課題ですね」
(米家峰起通信員)