チームのために戦う。東京羽田は10月14、15日、栃木・宇都宮市体育館でトヨタ紡織との開幕戦に臨む。岩手出身の千葉歩(27)は新潟、シャンソン化粧品でWリーグのキャリアを積み、今季から東京羽田に活躍の場を移した。上位8チームが参戦できるプレーオフ進出を目指し、バスケットができる喜びをかみしめながら、全力でプレーする。
◇ ◇ ◇
突然の「千葉歩コール」が心地よかった。8日、オータムカップが岩手・奥州市で開催され、初戦の紀陽銀行(社会人)戦前にブースターから何度も名前を呼ばれ「ビックリした」。両腕を上げて声援に応え、試合に勝利すると率直に「地元でバスケットをできていることがうれしい」と笑みを浮かべた。
今季でWリーグ5季目。新潟での20-21シーズンは16試合で234得点を挙げ、1試合平均14・62得点と躍動。新天地でもスコアラーとして期待される。
「(萩原美樹子)ヘッドコーチからも得点を取ることは求められている。その役割は毎試合果たさないといけない。シュートが入らなくても頑張れるところはいくらでもあるので、今は目の前のことを一生懸命集中してやっていきたい」
新潟を退団後、21-22シーズンからシャンソン化粧品に所属したが、昨季途中に退団。今はプレーできることに感謝する日々だ。
「バスケットができることがすごく当たり前じゃないし、ありがたいと思っているので。感謝の気持ちを言葉だけじゃなくて、プレーやコートで表現するのが私たちの仕事。今までよりも(気持ちが)強くなったのでコートで表現したい」
地元の“スター”のように出番で結果を残す。エンゼルス大谷翔平(29)は同郷で、同市のいたるところに応援ポスターが掲示されている。大谷と同じ背番号「17」を背負う千葉は大谷を尊敬する人物に挙げている。「競技に向かう姿勢、良い結果を出すために積み上げているもの、メンタルのつくり方、あれだけ注目されていても結果を出し続けるメンタル。学びたいことがすごくたくさんあります」。
14チームで戦うWリーグは来季から2部制となり、上位8チームが来季の1部所属となる。「絶対にチームとしても上位8チームに残りたい思いでやっている。達成するために自分ができることは全部やっていきたい」。新たなスタートを切る今季。覚悟を決めてコートに立つ。【相沢孔志】