【バレー】パリ五輪切符へ真鍋監督が切望“シンデレラガール”出現 W杯女子16日ペルーと初戦

前日練習を終え記者の質問に答える日本真鍋監督(撮影・垰建太)

来夏のパリ五輪予選として開催されるW杯バレーが16日、幕を開ける。

女子日本代表(世界ランキング8位)は初戦のペルー(同29位)戦を翌日に控えた15日、出場メンバー14選手を発表。古賀紗理那や石川真佑に加え、ネーションズリーグ(VNL)で活躍した21歳の和田由紀子らが名を連ねた。真鍋政義監督(60)は、92年バルセロナ五輪以降なしえていない本番1年前の五輪切符獲得に向け“シンデレラガール”の出現を求めた。

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「現状のベスト14人です」。真鍋監督がパリ切符獲得を託すメンバーを決めた。「いろんなピースを使いながらチームを作ってきた。W杯までにパチッとパズルを完成させる」。かねてのこの言葉通り、さまざまな選手を起用したVNLから沖縄、鹿児島、そしてNTCでの直前合宿まで目を光らせ、選び抜いた。

選出したのは、ここ一番で能力を発揮できる選手たちだった。「大きい戦いになればなるほどシンデレラガールが必要。それが誰になるか、私にも分からないが、マイナス思考の選手はなれない。日ごろ努力している選手のところにしか、降りてこない」。9日間で7試合。14人は、いずれもヒロインになる可能性を秘めた、チームを勢いづけられる顔ぶれだ。

努力や負けん気なども評価材料としながらも、決断には客観的なデータも活用した。強化合宿では、選手たちは運動量を把握するためのセンサーを着用。ジャンプの回数や高さ、運動量などを可視化し、リアルタイムでチェックした。チーム力を最大限に引き出せるメンバーをコートに送り出せるように、科学的な分析も図ってきた。

テーマは「OVERTAKE 世界を越えよう」。今回の対戦国には、21年東京五輪と22年世界選手権銀メダルの世界ランキング4位ブラジルを筆頭に、VNLを制して同1位に浮上したトルコなど、難敵がそろう。そんな激戦を勝ち抜くために、初戦ペルー戦は勝利が必須。「勢いをつけていきたいので、明日が非常に大事。状況によって、できれば全員を使いたい」。ランキングは格下も、もちろん出し惜しみはしない。

高さとパワーを武器とするベルギー(同13位)やブルガリア(同16位)もいる。指揮官は「他の国もみんな強い。7戦あるので1戦1戦、もっと言えば1セット、1球も必死にならないと厳しい」と、ここぞの集中力がカギを握ると説いた。92年バルセロナ大会以来となる本番1年前の五輪切符獲得へ-。真鍋監督の頭の中には、目標を達成した姿が、はっきりと描かれている。【勝部晃多】

◆パリ五輪への道 パリ五輪出場枠は開催国フランスを含む12。五輪予選のW杯バレーは、世界ランキング上位24カ国が8カ国ずつ3組に分かれ、総当たりで対戦。女子は中国(プールA)、日本(同B)、ポーランド(同C)で開催され16日に開幕する。男子はブラジル(同A)、日本(同B)、中国(同C)で30日に開幕し、男女いずれも各組上位2カ国の計6カ国ずつが出場権を得る。残る5枠は、男女ともに来年のネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド終了時(6月)の世界ランキングで決定。日本がW杯バレーで出場権を逃した場合は、VNLに出場し、ポイントを重ねてランキングをより上位に上げることが必要。W杯バレーでの大陸別の切符獲得状況も、重要な要素となる。