「2023ムロオ関西大学ラグビーAリーグ」は、17日に東大阪市花園ラグビー場で開幕する。
注目選手を紹介する連載は、関西3連覇とと大学日本一を狙う京産大の1年生ロック・石橋チューカ(報徳学園)で最終回。高校時代から注目され、京産大でも春から出番を与えられてきた190センチのルーキーが、自身の成長とともにチームに勢いを与える。(取材・永田淳)
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高3の昨季、花園で準優勝し、3月の高校日本代表にも選出された石橋は「関西一強いし、日本一厳しい環境と聞いて」京産大への進学を決めた。
元日本代表SOの広瀬佳司監督(50)は、その新入生を見て「すぐに使えると思った」と振り返る。
「足が速いし、身体能力も高い。ロックに必要なスキルは全て持っている。ラインアウトのジャンプスキルやキャッチングスキルは、すごく高いレベルにある」
能力の高さを絶賛し「セットプレー・ラグビーを継承していきたい」というチーム方針の中で、春から4番のポジションを任せてきた。
入学当初の石橋は、高校との激しさの違いに戸惑っていた。それでも広瀬監督は「タックル外されても目をつぶって使い続けた」。それにより、徐々に大学ラグビーにフィットし、石橋自身が「タックルや運動量は通用する」と感じるまでになった。
ナイジェリア人の父を持ち、ナイジェリアの言葉で「おおらかに」を意味するチューカの名を持つルーキー。その課題は、監督から「まだまだ弱いし、体重も軽い」と挙げられるフィジカル面だ。
大学入学時の90キロから5キロ増やしたが、110キロを目指してウエートアップを継続中。朝1合、昼と夜にそれぞれ2合の白飯をたいらげ、間食で餅を口にする。昼食は自炊するようになり、取材日も3人前の回鍋肉を作ってから練習に参加した。
石橋は「身体を大きくしながらも、しっかり動けるように」と考え、自身の理想に近づくとともに、チームでの存在感を増していくことになりそうだ。
目標とする選手は、日本代表のリーチ・マイケルだ。「あんまり目立ったプレーじゃなくても、しっかり仕事する選手。運動量が多くて下働きするところが素晴らしいと思います」。自身も似たタイプと考える「リーチ2世」は、本家超えを目指し、京産大で新たな1歩を踏み出す。
◆石橋チューカ(いしばし・チューカ) 2004年(平16)4月10日、兵庫県生まれ。姫路ラグビースクールで小3からラグビーを始め、中学時は兵庫県ラグビースクールでプレー。報徳学園では2年時に花園16強、3年時に準優勝。ポジションはロック。22年度高校日本代表アイルランド遠征メンバー。50メートル走は6秒5。190センチ、95キロ。