【バスケ】ファジーカス「東京五輪に出る使命達成できた」今季限りで引退/一問一答

ファンの前で今季限りでの引退を発表したB1川崎のファジーカス

バスケットボール男子元日本代表のファジーカス・ニック(38=B1川崎ブレイブサンダース)が、今季限りで引退することになった。所属クラブの本拠地、神奈川・とどろきアリーナで16日、自身からファンの前で「今年で引退します」と日本語で発表した。

その後の記者会見での一問一答は以下の通り。

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-現在の心境は

「この決断は悲しいものではない。みんなで盛り上がってくれればという思いでいる。この決断には、僕自身や家族の意見も含めてたどり着いた。あと1年やりきることが最善。これから先、新しいことが始まる。最後に僕の勇姿を見てくれれば」

-12年前に初めて来日したときの思い出は

「当時の通訳が成田空港に僕を迎えにきてくれて、『1、2年しっかり結果を残せば、日本に長くいられるよ』と話してくれたことを覚えている。当時はNBAでプレーできなくなり、ヨーロッパを転々としていた。難しい時期に日本にたどり着いたけれど、日本にいたいと思うようになるまで時間はかからなかった。最初の1週間で居心地が良いなと思うようになり、そこから12年日本にいる」

-引退決断の決め手は

「引退するときは高いレベルでプレーしていたいと思っていた。もしかしたら今季も25得点、14バウンドといった数字を2試合続けて出して、みんなから『なぜ引退するの』と思ってもらえるかもしれない。ただ、長いシーズンを戦うことは、体力的にも精神的にもなかなか難しい。60試合にわたり高いパフォーマンスを維持できるのは、今年が最後かなと思った。それが引退の決め手になった」

-開幕前のタイミングで引退を公表

「僕のプレーを最後に1度でいいから見に来たいと思ってくれる方々のために、そのチャンスをつくりたかった。だから今日このタイミングで引退を発表させていただいた」

-日本代表の一員として、輝かしいレガシーを残した。

「僕自身の視点からいえば、すごく貢献できたと思う。(中国W杯アジア地区予選で)8連勝して、東京五輪切符を取れた。それは僕が日本国籍を取得したことから始まり、チームに自信を植え付けられたと思っている」

-いちばん記憶に残る代表戦は

「(アジア地区予選の)オーストラリア戦。日本国籍を取得して初めての試合だったし、(八村)塁とも初めて一緒にプレーして、オーストラリアから勝利を挙げられた。立ち止まっていた日本代表が、最初の一歩を踏み出せたのは僕の加入があったと思う。中国W杯では1勝もできなかったけれど、東京五輪に出るのが使命だった。僕たちに課せられたその使命は、しっかり達成できたかなと思う」

◆ファジーカス・ニック 1985年6月17日、米コロラド州生まれ。ネバダ大を経て、07年NBAドラフトでマーベリックスに指名された。その後、ベルギー、フランスなどでプレーし、12年東芝(現川崎)に入団。Bリーグ初年度にあたる16-17年シーズンMVP。18年に日本国籍取得し、19年中国W杯では全5試合に出場した。207センチ、114キロ。好きな食べ物はピザ、苦手な食べ物は生魚と納豆。背番号22。